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ほおずきに入れられて
第二章
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 二匹を祖母がそうする様に優しくあやして一緒に遊んだ、そして猫は。
 いつもの様に昼下がりの天気がいいのを見て縁側に来た祖母のところに向かった、たまとはちも一緒だった。
 祖母はその猫を見ると目を丸くした。
「チコじゃないかい」
「ニャア」
 その猫は祖母に親し気に鳴いた、そして。
 縁側に座った祖母の膝の上に座って喉を鳴らし丸くなった。
 たまとはちは祖母の左右でそれぞれ丸くなった、葉月は庭から祖母に尋ねた。
「その猫ちゃんチコっていうの」
「そうだよ、たまとはちのお母さんなんだよ」
「そうなの?」
「葉月ちゃんが生まれる前にうちに来てね」
 そうしてというのだ。
「お祖母ちゃんが拾って育ててたんだよ」
「そうだったの」
「それでたまとはちを産んで」
 そしてというのだ。
「葉月ちゃんが赤ちゃんの頃に亡くなったんだよ」
「私がまだ赤ちゃんの時に」
「だから葉月ちゃんは覚えていないけれど」
 それでもというのだ。
「お祖母ちゃんの家族でね」
「たまとはちのお母さんなのね」
「そうだよ、そういえば今はお盆だね」 
 祖母はこのことを思い出した。
「だからお祖母ちゃんに会いに来てくれたんだね」
「チコの魂なのね」
 孫娘はその猫を見つつ祖母に尋ねた。
「そうなのね」
「そうだよ、会いに来てくれて嬉しいよ」
 祖母はチコを見つつ笑顔で言った。
「ゆっくりしていくんだよ」
「ニャア」
 チコは祖母に向かって笑顔で鳴いた、そして。
 暫く祖母と一緒にいたが夕方になるとだった。
 祖母から離れて庭にあるほおずきに向かってだった。
 そのうちの一つに跳んでその中にすうっと入っていった、祖母は庭に出るとそのほおずきを取ってだった。
 庭の隅に埋めて手を合わせた、そのうえで葉月に話した。見れば葉月はたまとはちと一緒に祖母と一緒にいる。
「ほおずきは魂が入る袋だからね」
「お祖母ちゃん前にお話してくれたね」
「そうだね、だからだよ」
「チコの魂を埋めてあげたの」
「また会いに来てくれるかも知れないけれどね」
 それでもというのだ。
「今はそうしたんだよ」
「そうなの」
「そうだよ、人も猫も魂があるんだよ」
「誰でもなのね」
「そのことも覚えておくんだよ」
「うん、チコって娘がお祖母ちゃんの家族でね」
「たまとはちのお母さんだったんだよ」
 孫娘にこのことも話した。
「そして魂があるんだよ」
「今もお祖母ちゃんが大好きで会いに来てくれたのね」
「そうだよ、またチコが来たらね」
「うん、その時はね」
「一緒にいてあげようね」
「そうするね。たまもはちもそうするよね」
「ニャア」
「ナア」 
 勿論という感じでだった。
 二匹は葉月に鳴いて応えた、葉月も祖母もそん
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