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ドリトル先生と幸せになる犬
第五幕その五

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「皆大事にしています」
「ちゃんと育てていますね」
「ペットもしっかりした契約しているブリーダーの人達からです」
「オークションを経て」
「購入してです」
 そうしてというのです。
「そのうえで、です」
「育てていますか」
「はい、命ですから」 
 だからだというのです。
「そうしています」
「生きものは命ですね」
「確かに売買はしています、売れ残った子達も」
「安くしたりして」
「売っています、それでも売れ残っても」 
 そうした子達もというのです。
「八条グループ運営の犬猫ランドに行ってもらっています」
「そうしていますね」
「命ですから」
 店長さんは特にこのことを強く言うのでした。
「ですから」
「大事にされていて」
「買う人達も事前によくです」
「生きものを家族に迎えることについて」
「お話して納得してです」
 そうしてというのです。
「命を大事にすることの誓約書もです」
「サインしてもらって」
「そうしたことがない様にしていますが」
「その誓約書に法的根拠がなくてお店にも連絡しないと」 
 それならとです、先生は答えました。
「それならです」
「こちらにもですね」
「お話がいかなくて」
 それでというのです。
「どうにもなりません」
「そうですね、これからはもっとです」
「お話もよくして」
「誓約書のことも考えて」
 店長さんは先生にさらに言いました、大柄でアフロヘアの穏やかな顔立ちの中年の男の人です。その人が言うのでした。
「そうしてです」
「若し捨てられても」
「わかる様にします、保健所と連絡を取る様にして」
「お願いします」
「生きものと人が幸せになれる」
 そうしたというのです。
「そうした状況になって欲しい」
「そう思われるからですね」
「うちのお店は経営されています」
「そうですね」
「確かに利益は考えています」
 店長さんもこのことは否定しません。
「お店でして働いている人もいます」
「だからですね」
「ペット業界も産業ですから」
 こうも言うのでした。
「そこには多くの人が関係しています」
「それも現実ですね」
「はい、そこで多くの人が生きていることも」
「左様ですね」
「ですから」
「それのよし悪しは置いておいて」
「そうです、ですから」
 それでというのです。
「利益は求めています」
「左様ですね」
「ですが」
 それでもとです、店長さんは先生にお話しました。
「生きもののことは」
「考えてくれていますか」
「はい、それでこの娘ですね」
 店長さんは先生のスマートフォンからふわりの画像を観てさらに言いました。
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