第五幕その二
[8]前話 [2]次話
「自分達の下らない理由でどんな悪事もです」
「働きますか」
「そうする人達です」
まさにというのです。
「ですから」
「要注意ですか」
「はい」
そうだというのです。
「まことに」
「そういえば」
先生に言われてです、スタッフの人もはっとなって応えました。
「生きものを虐待する人はやがて」
「人にもですね」
「そうします」
「異常犯罪者や凶悪犯にも特徴がありまして」
「命を粗末にする人はですか」
「人にも命はありますので」
だからだというのです。
「普通にです」
「人も粗末にします」
「その夫婦は既に娘さんも粗末にしています」
「怒鳴って猫を死なせることに同意させようと迫っていますね」
「自分達が旅行に行きたい為に」
まさに自分の欲の為にというのです。
「こうした人達はです」
「どんな悪事を犯しても平気ですか」
「そして悪事がばれても訴えられないとです」
「平気ですか」
「世の中そんな人達もいますから」
こうスタッフの人にお話しました。
「そして裁判にかけられても罪悪感もなく」
「そこに至っても」
「嘘や言い逃れに終始します」
「罪だけは逃れようとしますか」
「他の人をどれだけ騙してもです」
「本当に罪悪感がないんですね」
「命をどう思うかは良心のパラメーターの一つではないか」
その様にというのです。
「僕は考えています」
「ではこの夫婦はですね」
「良心がありません」
「それがサイコパスで」
「はい、自分達の都合で」
それがどれだけ自分勝手で下らないことでもというのです。
「平気で悪事を犯し人を踏み躙ります」
「だから要注意ですか」
「若し悪事を行えば」
その時はといいますと。
「容赦なく通報すべきです、見逃しても」
「反省もしないですか」
「絶対にしないです」
そうした人はというのです。
「そして躊躇なくです」
「悪事を繰り返しますか」
「ですから」
「警察に通報すべきですか」
「確かな証拠を掴めば尚更いいです」
その時はというのです。
「まことにです」
「そうした人はですね」
「注意することですね」
「はい」
先生は強い声で答えました。
「実に」
「わかりました、そうします」
スタッフの人も答えました。それも真剣なお顔で。
「先生の言われる通り」
「お願いします、それが犯罪を減らし」
「可哀想な生きものを減らすことにもなりますね」
「こう思いたくないですが」
先生はこう前置きしてお話しました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ