ダブルブッキング?
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クラスだからって言うのもあるけど、前回二人が行った依頼にも関係があるの」
「あの天使たちとの依頼ですか?」
メルディさんはそれにうなずく。確かにあいつらは強かった。俺たち全員、誰一人歯が立たないなんてことは今までなかっただけに、相当な実力者だということがわかる。
「実は同じ報告が色んなギルドから来てるのよ」
「えぇ!?」
これは驚かざるを得ない。あいつらが天使と言うのは説得力はあったけど、到底信じられるようなものではない。しかし、それが様々な依頼に向かっているギルドから報告されているとなると、話が変わってくる。
「最初は何かの冗談だと思ったのよ。報告したのがソフィアだったっていうのもあるんだけど」
「「あぁ・・・」」
どうやら一番最初に天使に遭遇したと報告したのがソフィアのチームだったらしい。確かにあいつが天使と言ったら、可愛い女の子でも見つけたのかな?くらいに思ってしまいそうだ。
「でも、ミネルバやヒビキたちからも同じような報告が入ってね。だからお兄ちゃんやゴッドセレナ様たちが直接状況の確認に行っているのよ」
俺たちが依頼に失敗したからその原因を調査しに行ったのではなく、同様の報告が多くのギルドからされているのを見て、状況打破のために評議院が動いている・・・そう考えると、あいつらって本当に天使だったのかと改めて認識させられる。
「アルバレス帝国にも天使がいたからね。本当に天使でもおかしくない・・・ただ、各ギルドの実力者たちがことごとく依頼を失敗していることから、私たちと天使では相当な実力差があると思うの」
「それは間違いないと思います」
「私たち、全然歯が立たなかったから・・・」
ティオスと天海も異次元の強さを誇っていたけど、あいつらもそれに近い力を持っている。あの時は絶対的な人数差でティオスを倒したことにより天海の戦意を喪失させたけど、今までの話で出てきた天使が全員別の人物だとすると・・・考えただけで寒気がする。
「もし仮に全員が天使だったとして、その力も考慮すると戦える魔導士は限られてくる。評議院の中でキーマンを定めてるんだけど、その中に二人がいるのよ」
「え?私もですか?」
キョトンとしているウェンディも可愛い・・・そうじゃなくて、なぜ自分も重要人物の一人に位置付けられているのかわからず、ウェンディは俺の顔を見つめてくる。
「ドラゴンフォースも使えるし、最近かなり力を付けてきているからじゃない?」
「それももちろんあるわ。でも、ウェンディには他の魔導士にはないものがたくさんあるの」
「他の魔導士にないものですか?」
メルディさんが何を言っているのかわからず首を傾げるウェンディ。そんな彼女にわかるようにメルディさんが伝える。
「回復魔法、|付加魔法《エン
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