第7節「歌姫の帰還」
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ルカナのスートに照らし合わせた設計思想が存在しており、ガリィには『聖杯』の力を持つ。
四大元素では『水』の属性を司り、タロットにおいては感情のゆらぎや生命の豊かさを象徴するカードだ。
そして、その機能が意味するのは、最も想い出の扱いに長けた機体であること。
採取した想い出の分配を可能としているのは、4機の中でガリィだけである。
レイアとファラは、蓄えた想い出の分配は出来ないものの、他者より強制的に想い出を採取する機能を有しており、不足しても戦場でそのまま供給できる。
しかし、ミカはそのステータスを全て戦闘に特化されており、想い出の採取機能が存在しない。そのため、ガリィにより分配されない限り、稼働に十分な想い出を得る事は不可能となっているのだ。
「……ついでにもうひと仕事、こなしてくるといい」
「そういえばマスター。エルフナインは連中に保護されたみたいですよ?」
足を止め、キャロルの方を振り返ったガリィは、含みのある笑みを向ける。
「把握している」
「そうですか」
キャロルの淡々とした返答を受け、ガリィはそれ以上は何も言わずに玉座の間を後にした。
「ところでキャロル、仕留め損ねた彼の事ですが……」
「なんだ?」
「重傷ではありますが、致命傷には至っていません。そろそろ意識が戻るのではないかと」
「そうか……」
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