第7節「歌姫の帰還」
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た。
「もちろん、直るんだよな?」
「それは勿論、この天才に任せてドンと構えてなさいな〜♪」
胸を叩いて笑う了子の姿に、クリスは安堵の息を漏らす。
しかし、次の一言はあまり喜ばしいものではなかった。
「ただ、それでも時間はかかるわ。アルカ・ノイズの解析と対策も加味すると……最低でも一週間って所かしらね」
「なっ!?」
「本当なら、F.I.S.から回収した予備のギアを持たせてあげたいけど、あの能力への対策を施してからじゃないと昨夜の二の舞になっちゃうわ。翼ちゃんもクリスちゃんも、暫く装者としての活動はお休みね」
「くッ……」
「マジかよ……」
SG01'とSG02'。フィーネがF.I.S.に横流ししたSG03'──もう一振りのガングニールと共に米国に渡っていた、天羽々斬とイチイバル。
ツェルトのRN式Model-GEEDに組み込まれ、運用されていたそれら二領は、現在S.O.N.G.で保管されている。
有事の際には翼、クリスに予備として与えられる予定だったが、敵がシンフォギアの防御をあっさりと突破する存在であるため、対策を施さなければその場しのぎにしかならない。
セレナは纏えるギアが破損しており、マリアも現在は装者ではない。
つまり──
「現状、伴装者である翔と純くんを除き、動ける装者は響くんただひとり──」
「……わたしだけ」
「俺と純を含めても、現状の最大戦力は3人だけ……。一方、あちらにはノイズだけじゃなく、あの人形達に加えて、奴らを率いるキャロルがいる……」
敵の全容はまだ見えていない。そこに大きな戦力差があることだけは、既に全員が身をもって知っている。
現状では対策のしようがなく、翔たちは項垂れた。
「そんなことないデスよッ!」
「わたしたちだって──」
「ダメだ」
「どうしてデスかッ!」
遠回しな戦力外通知に、切歌と調が反論する。
しかし、メディカルチェックのデータを参照した友里と藤尭からの返答は、どうしようも無い現実を突き付ける。
「LiNKERで適合係数の不足値を補わないシンフォギアの運用が、どれほど体の負荷になっているのか……」
「君達に合わせて調整したLiNKERがない以上、無理を強いることはできないよ」
「……どこまでもわたしたちは、役に立たないお子様なのね」
それは昨夜の戦いで、2人が実感した事だった。
自分達を気遣っての戦力外通告。わがままを言える理由では無く、2人は項垂れる。
だが、奏は納得がいかないようであった。
「ダンナ、こいつらは無理でも、あたしのLiNKERはまだ残ってるはずだろ?それでもダメだって言うのか!?」
「ダメだ!」
「どうしてだよッ!?」
「ダメなものはダメだッ!」
「2人
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