暁 〜小説投稿サイト〜
なんかポケモンの世界に転生したっぽいんだけど質問ある?
第8世代式 育成法って すげー!・2
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
ポケモンの世界には、最初期の頃からレベルアップアイテムが存在する。これは『ふしきまなアメ』というアイテムで、使用したポケモンのレベルを1上げるという代物。ただし、店で売っているアイテムではなく、道中で拾うにしても数が少ない。後の作品では数を手に入れ易くはなったものの、その入手には手間の掛かる物だった。
しかし、俺が最後にプレイしていた第8世代……所謂『剣・盾』の世界ではふしぎなアメより簡単に入手できて、しかもその効果はそれ以上というアイテムが存在していた。その名も『けいけんアメ』。その名の通り、経験値を濃縮して固めた様なアメ……というか氷砂糖のような塊だ。大きさがXS〜XLまでの5段階あり、封じ込められている経験値の量も大きさによって変化する。俺がワニノコに食わせたのはXLサイズのけいけんアメ。1粒で30000の経験値が入る素晴らしい物だ。そしてその1粒でレベルが満たされ、進化が始まった訳だ。
進化。ポケモンシリーズお馴染みのシステムであり、後の育成RPGに多大な影響を与えた要素。ポケモンの中には成長……つまりは一定のレベルまで上げる事でその姿を変化させ、より強力なモンスターに生まれ変わる物がいる。まぁ、進化の方法はレベルアップだけではないけれど、一般的なのはレベルアップによる進化だ。小さくて可愛らしかったワニノコはその身体を大きくして、顔にも狂暴さを滲ませる。
「どうだ?進化して『アリゲイツ』になった気分は」
ワニノコ改めアリゲイツは、不思議そうに首を傾げている。何しろ一度も戦っていないのに進化してしまったのだ、戸惑いもするだろう。だが、これが発売から25年の時を経て進化した最新の育成法なのだ。能力の高い個体を厳選し、育成方針を決めたら適切なドーピングを施し、仕上げに大量の経験値を流し込んでレベルを上げる。従来は一匹のポケモンを仕上げるのに何時間もかかったものだが、今や道具と育てるポケモンさえ揃っていればものの数分で強力なポケモンが完成する。いやはや、凄い時代になったもんだ。しかもそれが現実になったら……もう、相手が憐れにさえ思えてくるレベルだ。
「どうだ?アメちゃん、もっと欲しいか?」
アリゲイツの目の前で、先程口に放り込んだけいけんアメを見せつける。さっきの進化でどういう代物かは何となく察しているのだろう、もっと寄越せとばかりに頷く。
「よしよし。ほれ、アーン」
がぱり、と大きく開かれた口に再びけいけんアメを放り込む。今度はXLサイズを纏めて5つ、ぽいぽいと放り込む。それを美味そうに咀嚼するアリゲイツ。そして再び起こる身体の激しい振動。アリゲイツには、もう一段階上の進化があるのだ。さっきまで俺より小さかった身長は俺を追い抜き、見上げる程に大きい。脚はその巨体を支える様に太く、逞しく
[8]
前話
[1]
次
最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ