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ドリトル先生と幸せになる犬
第四幕その二

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「俺はまたです」
「その人とですね」
「会って」
「その時こそですね」
「あいつ等と決着がつきます」
 そうなるというのです。
「間違いなく」
「そうですね、ですが」
「ですが?」
「ふわりは頭が凄く良くて性格もいい娘です」
「先生もおわかりですね」
「トイプードルは犬の中でも賢い種類とされていますが」
 頭のいい生きものである犬の中でもというのです。
「特にです」
「ふわりは頭がいいですか」
「はい、そして」
 先生はご主人にさらにお話しました。
「性格もです」
「いい娘なんですよ、一回言ったらそれで覚えますし」
「それで性格もです」
「いい娘ですね」
「多くのことを一回言ったら覚えて」
「それで性格もですね」
「あんないい娘はそうはいないです」
 ふわりの様に性格のいい娘はというのです。
「優しくて思いやりがあって気遣いも出来る」
「そこまでですか」
「いい娘です。ですからものを取って持って来る様に言ったら」
 そうしたらというのです。
「すぐにです」
「持って来てくれますか」
「そしてご家族が欲しいと思ったものは」
 それはというのです。
「すぐにです」
「持って来てくれて」
「ご家族を助けてくれます。ただ」
 こうも言う先生でした。
「ティーカッププードルで小さくて」
「だからですね」
「大きなものは運べないです」
「やっぱりそれはですね」
「仕方ないです」
 ふわりはティーカッププードルでこの種類の犬はとても小さいからです、このことは仕方がないというのです。
「ですから」
「大きなものはですね」
「持つことは出来ないです」
「やっぱりそのことはですね」
「仕方ないです。ですがペンとかお財布とか」
 そうしたというのです。
「小さいものはです」
「持って来てくれますか」
「頭がよくてすぐに気付く娘でもあるので」
 このこともあってというのです。
「一度言えば後は言わなくても」
「それでもですか」
「持って来てくれる様になります」
「それは凄いですね」
 息子さんは先生の今のお話を聞いて目を丸くして言いました。
「一回教えたら後は気を利かせてですか」
「小さいものでその時欲しいと思っていたら」
「俺達がですか」
「持って来てくれます」
「そうなるんですね」
「遊ぶ時に持ってくる様に言っても」
 その場合もというのです。
「すぐにです」
「持って来てくれますか」
「そうしてくれます」
「名犬ですね」
「はい、ふわりは名犬の中の名犬です」
 先生は息子さんに笑顔で答えました。
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