第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(1)
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ぴくんと揺れる。
「パーティの席には、宇宙中にいる正義超人様たちが、一堂に会するのですぅ! それこそ伝説超人、新世代超人、なんでもござれで大集結なのですぅ!」
「大集結? 本当に正義超人が、みんな来てくれるの?」
「来ますぅ! 来ますですぅ! 凛香様のために、正義超人様達が集まってくるのですぅ! だって凛香様は、平和を守った救世主なのですぅ!」
凛香がまとっていた薄暗い暗雲が、ギラギランに輝く桃色黄色なオーラに変わった。
「みなぎって、きたあああああぁぁぁぁぁッ!」
凛香は体育座りのまま、ごろごろと後転し、控え室の真ん中でババッと立ち上がった。
「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル!」
「おお! 言葉の意味は全くもって不明ですが、とにかく凛香様が大復活なのですぅ!」
ミーノはパチパチと大きな拍手をしながら、ぴょんぴょんと飛び跳ねる。
“間もなく、キン肉マンルージュ選手の入場ですッ! 登場口にご注目をッ!”
外から入場を促すアナウンスが聞こえてきた。
いつの間にか、選手入場の時間になっていた。
凛香とミーノは顔を見合わせながら、プフッと吹き出した。
「また試合の対策、たてられなかったのですぅ」
「さっきと一緒だね。でも大丈夫だよ。ね、マリお母さん」
マリは優しい笑顔を浮かべながら、小さく頷いた。
「さあ、行きましょう。凛香ちゃん。ミーノちゃん。第2試合のはじまりよ」
凛香は、うん! と、大きく頷きながら、マッスルジュエルを手にする。
そしてお尻を突き出しながら、手でハートを作ってウィンクする。
「マッスルッ、フォ〜〜ゥゼッ!」
凛香はマッスルジュエルが放つ慈愛の光、マッスルアフェクションに包まれた。
そして、マッスルアフェクションは、次第に球体となっていく。
「あ、そうだ。ミーノちゃん、ちょっといいかな」
マッスルアフェクションの球体から、にゅっと、凛香の手が伸び出てきた。
「これに書いてあるものを、持ってきてもらっていいかな」
そう言うと、凛香は一枚のメモ書きを、ミーノに渡した。
「は、はいですぅ!」
ミーノはパタパタと走りながら、控え室中を探して回る。
入場の準備をするふたりを見て、マリはフフッと笑った。
「凛香ちゃん、先にリングまで行っているわね」
そう言って、マリは控え室をあとにする。
控え室を出ると、先ほどと同じように、リングまでのスロープが用意されていた。
マリはスロープは使わすに、スロープ横の地面を歩いてリングに向かう。
“おおっとぉ! キン肉マンルージュ選手のセコンド、二階堂マリの登場だあ!”
目立たないように、控えめな登場をした
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