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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第11話:怪盗のライダー
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「ははっ、ぶっ殺すのには待って欲しいなぁ。ディケイドの仲間、にしては少々気になることが多すぎだよ、彼らは」
そう言いながら、ウワバミは手を上げて指を鳴らすと、彼の背後から何者かが一瞬で姿を現す。
天井から降りてきたのは、黄緑色の装甲を身に着け、腰にはカメレオンのデッキがはめ込まれたVバックルをつけた仮面の騎士。
『仮面ライダーベルデ』とも呼ばれるその仮面ライダーは、ウワバミへ向けて言葉を発する。
「御用か?」
「お疲れ、モーニスの回収でお疲れのところ悪いけど、もう一つお頼み申す」
「以下用ですか」
「ディケイド達一行の事を調べてきてくれ……特に、この三人については用心深くね」
ウワバミは三枚の紙をベルデへ受け渡す。
ベルデが見ると、そこに描かれていたのは小狼・ファイ・黒鋼の三人の似顔絵だった。
確認したベルデは無言で頷くと、そのまま姿を影の中へと消える。
従順な様子で従うベルデの事を気に入らないモーニスはウワバミの方へオルタナティブのカードデッキを要求する。
「おい、ウワバミ。デッキを返せ、オレはもう一度戦いに……」
「やめときなって、モニカちゃん。"災害"が来るのを知ったら流石に止めるって」
「その名で呼ぶんじゃねえ……つーか、災害って」
モーニスは『災害が来る』という言葉に疑問を浮かべる。
そんな彼女をよそにウワバミはノートパソコンを開いて操作すると、画面に浮かんだのはディエンドと戦うディケイド達の光景。
それを映し出した画面をににやついた表情で見ながら、『何か』が来るのを待っていた。
―――
一方そのころ、ナイト達四人のライダーはディエンドの呼んだ召喚ライダー達との決着はついていなかった。
無機質に攻撃を仕掛けてくるライア、イクサ、裁鬼へ苦戦を強いられている四人は武器を構えながら相手の様子を伺っていた。
「やれやれ、せっかくネオライダーが退いたってのにねぇ」
「つーかあれ、倒していいのか?」
「ああ、問題ない」
迂闊に相手を倒せない歌舞鬼の問いにクウガは答える。
ディエンドの大きな能力である『他の仮面ライダーを召喚する能力』よって呼び出されたライダー達はいわば、人形や傀儡に近い存在。
別段命の概念はないため、ナイト達が思いっきり倒しても問題ない。
そうと分かった三人は、手加減なく召喚ライダーを倒そうとする。
「だったら、あいつらを……」
ナイトがダークバイザーを手にして、一枚のカードを引き抜こうとする。
その時だった、四人の耳にとある電子音声を耳にしたのは……。
【START UP】
突如、銀色の閃光がナイト達の傍を通り過ぎ、ライア達へ向かっていく。
ライア達三人の召喚ライダーをその手
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