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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第10話:激突のヤイバ
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その傍らでは、ファイが変身したサガがライオトルーパー達を翻弄していた。
ジャコーダーをロッド型にしたジャコーダーロッドへと姿を変えると、フェンシングの要領でライオトルーパー達を攻撃を往なしていく。

「ハァァ!」

「なんなんだこいつ!我らの攻撃が通じない!」

「いやぁ、だって当たると痛そうだし、ねぇ?」

自分たちの攻撃がいともたやすく往なされてる事に戸惑うライオトルーパー達へ、サガは仮面の下にてへにゃりと笑顔を向けている。
仮にも戦場であるはずなのに笑っている事に不気味さを感じたライオトルーパー達はアクセレイガンを剣状のブレードモードへ変形させ、切りかかろうとする。
サガはアクセレイガンの刃をするりとかわすと、ジャコーダーを鞭状の形態・ジャコーダービュートに変えて、振り回す。

「そーれっと!」

「馬鹿な!?何処に向けて攻撃しているんだ!」

ジャコーダービュートの一撃は、ライオトルーパーより頭上へ通り過ぎ、遠くの建物の出っ張った部分へと巻き付く。
一体何を考えて攻撃を仕掛けたのか……ライオトルーパーがサガの方へ振り向くと、そこにはぶら下がりながらこちらへ迫ってくるサガの姿だった。
サガはブランコの要領でぶら下がって、そのまま勢いで蹴り飛ばしていく。

「「「ぐああああああ!!!」」」

「うーん、なるほど。魔法とは別の力だから、オレでも思いっきり扱えていいね」

サガは振りほどいたジャコーダーを撫でながら、ライダーの力に関して褒める。

変身しているファイは、魔術師でありながらとある理由によって魔法は極力使わないと決めている。
この世界での仮面ライダーという存在に対抗するため、手にした仮面ライダーの力は彼にとっては好都合のようなものであった。

しかし、対等になったところで優位に戦えるとは限らない……そう思ったサガは"とある事"を思いついてサガークベルトに触り、サガークとの意思疎通を行う。

「ねぇ、サガーク。この力を引き出すにはどうしたらいい」

『&%$##』

「なるほど、魔皇力ねぇ……よーし、やってみますか」

サガが意識を研ぎ澄ますと、胸部にある"漆黒の魔皇石"が光り輝く。
それと同時に、ライオトルーパー達の足元に巨大な蝙蝠を模した赤く光る紋章が浮かび上がる。
魔法陣というべきそれがライオトルーパーを取り囲み、同時に見計らっていたサガは指パッチンを鳴らす。

―――その瞬間、ライオトルーパー達のいた場所は爆発。
巻き込まれたライオトルーパーの変身者は爆炎に飲み込まれながら変身解除まで追い込まれた。

「ヒュー、うまくいったー!」

『&%%%』

サガは土壇場で思いついた『魔皇力による結界の紋章』は、成功に終わった。


―――
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