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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第8話:手掛かりのダンペン
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現れる。
銀髪の短髪に、何処か幼さを感じるような特徴のその女性は無表情のまま、ウワバミの名を呼んだ。

「ウワバミ、報告が入った」

「おお、ユウちゃん。ありがとさん。で、どうだった」

「ライオトルーパー部隊は一小隊が全滅」

「ああ、嫌だねえ。仮にも仲間を屠られるのは他人といえどいい気分じゃない」

『ユウ』と呼ばれた女性……あの時、仮面ライダーカイザに変身していた彼女は尋ねる。
ニヤニヤしながら杯を口へ運ぶウワバミは彼女へ尋ねる。

「やったのはどのライダーだい?」

「報告によれば、相手は仮面ライダーカブトと」

「カブト、ねえ……はてさて、どっちやら」

「どちら、というと?」

「いいかいユウちゃん。世界の破壊者ディケイド、その能力の一旦は【他の仮面ライダーへの変身する】ってことさ」

ウワバミは懐から取り出し、ユウにとある映像を見せる。
それは、ネオライダー達と戦う何人もの仮面ライダー達……その中には士達が変身したであろうディケイドやクウガの他に、響鬼、カブト、キバといった仮面ライダー達の姿もあった。
彼らの映像を見てウワバミはユウへディケイドの能力の怖さを伝える。

「仮面ライダーの能力は千差万別、一人だけでも強大さ。その何人かの仮面ライダーを変身するディケイドは、いわば複数のライダーと相手していると同意義なのさ」

「確かに、まったく別種の能力を持つ仮面ライダーを使い分けられると厄介」

「しかも、能力まで同じく使えるからディケイドが化けたライダーなのかそれとも本物のライダーなのか分からない……なるほどこれは、まさに悪魔的に困る相手さ!ハッハッハ!」

「……困ってるようには見えない」

高笑いするウワバミを見て、ユウはそう言い返し、一升瓶を掴んで空っぽになった杯へ再び酒をいれる。
彼女の姿を見ながらニヤリと口角を歪ませたウワバミは嬉しそうな表情をしながら飲み干す。

「ま、そんな強い奴らにこそ、それ専用の戦略ってのはあるものさ。アンダースタン?」

「?」

「ハッハッハ、分からないか。分からなくていいさ。こういう頭脳担当は俺の専門だからねぇ」

意味が分からず首を傾げるユウへ、笑って許すウワバミ。
彼を高く掲げた杯、その水面にはこちらの世界を覗く無数の目が光っていた。


―――――


その頃、街へと繰り出した士達一同7人……それと1モコナ。
今後の方針を『羽根探し』か、『ネオライダーに対する勢力を見つける』かで決めかねていた。
ファイは頭へ手を組み、先に進む一同へ尋ねてみる。

「さて、今日はどうしようかね」

「俺はその、G3ユニットの所へ行きたい。何か分かるかもしれない」

「流石に八代の姐さんがいるとは限らな
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