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おっちょこちょいのかよちゃん
147 姿を消した杉山
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抜かした事から「臆病者」呼ばわりされた事、運動会の時に大野と喧嘩した事、そして大野が転校すると聞いて大野と喧嘩した時、石松から自分が持っていた「雷の石」を没収すると通告され、自らの意志で捨てた事、そしてりえと再会し、再び「臆病者」と非難された事、そして自分を好きになっている杖の所有者の知り合いの高校生と決闘して、今の自分を「大将」ではなく「臆病者」とりえと同じ言葉で罵られた事、そしてその決闘の時にその高校生から「自分にしかできない事があるはずだ」と言われた事・・・。
(俺にしかできねえ事、今はこれしかねえんだ!!)
 杉山はりえ達の事は気にせずさっさと行ってしまった。
(見せてやるよ、道具なんかなくても、俺だけしかできねえ、この戦いを終わらせる事・・・!!)
 杉山は杖の所有者、そして杯の所有者に心の中で伝える。
(俺が大野がいなくなっても大将になれるよう、いつまでも最強コンビでいられるようにするにはこうするしかねえんだ・・・。悪いな・・・!!)
 そしてあの高校生に問いかける。
(俺にしかできねえ事ってあるよな・・・?そうだよな・・・!?)
 そして杉山は支給された通信機器をその場で捨てた。

 りえ達は吹き飛ばされた事で杉山を見失ってしまった。
「・・・、どこ行ったのよっ、もうっ!」
「りえちゃん、あの杉山君って自分勝手ね」
 鈴音がりえに言った。
「ええっ、ホント最低な事しかできないのよっ!夏休みに静岡で会った時もあんな感じだったしっ・・・」
「兎に角、連絡しよ!」
 みゆきは通信機を取り出した。
「こちら溝口みゆき。杉山君が一人で勝手に行動し始めました。さっきまで私達が追っていましたが、見失って行方不明です!」
 りえは杉山が何処に行ったか気がかりになるのだった。
(一体、何処行ったのよっ・・・!?)

 本部の一室。溝口みゆきからの報告を受けた先代の杖、護符、杯の所有者は驚いた。
「杉山君が行方不明!?」
「また別の問題が出てしまいましたわね・・・」
 フローレンスは通信機器を出す。
「こちらフローレンス。杉山さとし君、何していますのですか?応答お願い致します」
 しかし、返事はない。
「杉山さとし君!?」
 フローレンスは地図を確認する。杉山の位置は本部から真北の方角を少し進んだ位置のはずにあった。しかし、連絡が来ないという事は・・・。
「どうやら通信機器を捨てましたらしいですわね」
 フローレンスは杯の所有者とその同行者、そして他の領土攻撃班に連絡を取る。
「こちらフローレンス。杉山さとし君が行方不明になりました。同行していました安藤りえちゃん、溝口みゆきちゃん、藤沢鈴音ちゃん、そして冬田美鈴ちゃんと合流できます領土攻撃班の方、いますか?いましたら彼女らの元へ行って下さい」
 そし
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