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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百六十四話
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手なぞそれこそ一握り。

復活したばかりの土地神程度軽く捻るだろう。



その楽観的な予測が覆されるのに、たぶん2日とかからなかっただろう。

side out












そう。まだ放課後にもなっていない時間だった。

「そんなバカな事があってたまるか?」

眠たい午後の6コマ目の終盤。

一夏はガタンと椅子を倒し、立ち上がってしまった。

その視線は窓の外に向いていた。

「うわっ? びっくりしたぞ織斑。どうした?ドラマの録画でも忘れてたのか?」

担任が言うとクラスメートが笑うが、箒と弾は笑っていなかった。

気功を使える二人は感じたのだ。

「急用です! 早退します!」

一夏が駆け出す。

「織斑? おいどこ行く?」

一夏が焦った顔で、カバンも置いて教室から出ていった。

それとほぼ同時だろうか。

空が急激に暗くなり始めた。

まるで暗幕をおろしたように暗くなった空から、ザァザァと雨が振り始める。

5分ほどで6コマ目が終わり、弾が箒の席に駆け寄る。

「…箒ちゃん、さっきの不穏な気配か?」

「だろうな。この雨の発生源、といったところか」

そこで弾が箒に提案する。

「追っかけるならカバンは俺が持って帰ろうか?」

「いや。今回ばかりは私は一夏を追う気は無い」

「珍しいな。怪異関連なんだろ?」

「確かにそうなんだが、他人の恋路に関わっても碌な事が無いからな」

「追わないと今にも一夏が関わりそうだけど?」

「うむ。それもそうだな…」

箒が少し考えた後、立ち上がった。

「今度何か奢ろう」

「はいはい楽しみにしてるから早く行きなよ」

「傘は私の置傘を使っていい。では頼んだ」

箒が一夏を追うように教室を飛び出した。

少し時を戻し、教室を飛び出した一夏は人気のない特別棟へ向かった。

周りに人気のないことを確認した一夏がISを起動する。

「ソードビット!」

量子展開されたビットの一つがビームで校舎に穴を開ける。

前方に円状に並んだソードビットが量子ワープゲートを展開。

緑色のゲートに躊躇いなく飛び込んだ。

転移先は阿良々木家上空。

蛇神が離脱したであろう屋根の大穴から入り、再生で家屋の穴を塞ぐ。

部屋の中には、血まみれで倒れた阿良々木暦、忍野忍。

そして、同じく倒れ、制服を真っ赤な血で染めた千石撫子。

その腕は千切れ、大量の失血と蛇神の毒は今にも撫子あの世へ追い落とそうとしている。

「許せ千石!」

一夏が撫子の腕を取り、千切れた付け根に押し当てた。

撫子の上に覆いかぶさるようにように
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