アイングラッド編
追想編
黒の剣士 02
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頭の上に手が乗った。
「これでお別れなんかじゃない。同じ世界に居るんだから、必ずまた会える。これからも、現実に帰ってからでも」
「そうだ。この世界での強さなんて所詮は幻想だ。それよりももっと大事な物もある。だから、現実に帰ってからもまた友達になれる」
2人の声は穏やかで、優しかった。だから、シリカはその言葉を信じて頷いた。
「はい。きっと――きっと」
「さ、ピナを呼び戻してあげよう」
「はい!」
ピナ……いっぱい、いっぱいお話ししてあげるからね。今日のすごい冒険のこと、ピナを助けてくれたあたしの愛しい人達のことを……。
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数ヵ月後、
「……レイさん、まだ食べるんですか?」
「何言ってんだ。まだ5個目だ」
「12軒目の、ですけどね……」
「……ちゃんと奢るぞ?」
「いえ、もう口の中が甘さのカオスです」
「幸せだろ?」
「トラウマものですよ!」
後日、シリカはレイに『アインクラッドの甘いもの巡りツアー』に誘われ、そのトラウマでしばらく甘いものが食べれませんでしたとさ。
〜完〜
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