第2部
テドン
ポルトガの灯台守
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は船へと戻っていった。灯台から船までは目と鼻の先なので物の数分も歩けば船に到着するのだが、ヒックスさんにとっては数分の時間も惜しいらしい。
「おいボケ女。お前が見てもわからないだろ。早くその地図を返せ」
私の返事を待たず、せっかく見ていた世界地図を取り上げるユウリ。私がぶうたれた顔を向けると、いつものごとく私の右の三つ編みを引っ張ってきた。今回はそれほど痛くない。
「なに不細工な顔してるんだ。置いてくぞ」
地図を鞄にしまいながら、あきれた様子でユウリが歩みを早める。
「あっ、待ってよ」
私は緊張と不安を振り払うかのように、先を行く二人を追いかけたのだった。
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