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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きこのるにはどうしたらいいですか?
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千葉県あたりに存在する町、姫路町。
かつてはラブホテルのビルのみがある場所ではあったが、いまではこの通り、様々な建物や住宅街が並び立ちひとつの町として機能している。

あの出来事、旧神柱と呼ばれるものが日本全国に現れたあの事件からはや3ヶ月。
葛城恋が残した凄惨な爪痕は中々癒えないが、こうしてこの世界は平和な時を取り戻しつつあった。

しかし、悪は完全に途絶えたわけでもない。

「まてぇーっ!!」

一人の男が、アタッシュケースを抱えたオトコを追いかけている。
彼はこの町の自警団の一人、怪しい男を見つけたため問い詰めたら、アタッシュケースの中身を確認しようとした際全速力で逃げられたので今こうして追っている。
同じ自警団でサーヴァントである蘭陵王や燕青に報告に向かう方が確実に捕まえられるかもしれないが、そうしては彼はどこかへ逃げ行方が分からなくなる。
だから今、こうして自分一人で追いかけているわけなのだが

「まて…待てって…!」

日々の運動不足がたたり、彼はその場で走りを止めてしまう。
アタッシュケースを持って逃げている男はにんまりと笑い、その場からさっさと逃げようとしたが…

「どうした?そんなに急いでどこ行くんだよ。」
「…!」

目の前に、一人の男が立ちはだかる。

「何やらかそうとしてるかは知らねーけどな。」
「…っ!!」

ホルスターから素早く銃を抜く。
それを見てアタッシュケースを持ってきた男は慌てて来た道を戻ろうとするが、

「俺が逃がさねーよ。」

トリガーを引き、放たれたゴム弾は逃げる男の足に見事命中。
想像を絶する痛みに男は悶絶し、アタッシュケースを放り投げその場に倒れ込んだ。

「ありがとうございます!探偵さん!」

追っていた自警団はその男に礼をする。
彼こそ、この町の探偵。そしてあの葛城恋を倒したマスターの一人、

「別にいい。俺も依頼でそいつを追ってたとこだしな。後始末はそっちでやっといてくれ。」
「あ、はい…!」

一 誠(にのまえ まこと)
帽子を被り直し、彼はどこかへと去っていった。

?


こうして俺は昼過ぎ、ホテルへと帰る。
厨房を借り、今日の昼飯は何にしようかと思い冷蔵庫から余り物を拝借し、テキトーに作る。
何も考えず、無心に。
ただ、

「あの…探偵さん。」

厨房で働くコックの1人…最近入ってきたらしい新人が完成した料理を見て俺に尋ねる

「なんだよ。やんねーぞ。欲しけりゃ自分で作れよ。」
「いえただ…お皿が二つあったんで…」
「…ああ悪い…またやっちまった…。」

間違えて2人分作ってしまった。
食べるのは俺1人。もちろん全部食うほど大食いじゃない。
このミスは実は割とよくやらか
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