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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きこのるにはどうしたらいいですか?
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外に待機していた奴らが来る。
そして俺は逃げようとするが、なんと驚くことに伏兵がいた。
やつの命令のままに奥からぞろぞろと武装した奴らが出てくる。
10人、20人、お前らどこにそんな隠れてたんだと思うほどの人数だ。
よって逃げ道の階段は塞がれ、こうして俺は屋上へと逃げるしかなくなる。
「嘘だろおい…!」
慌てて屋上に逃げるも、それはある意味追い詰められたも同然。
あっという間に包囲されてしまった。
「ふん。実に呆気ない最期だな。一 誠。」
「さぁどうだか。実はまだ奥の手隠し持っちゃったりしてるかもしれないぜ。それにいいのかよ?お前らも逃げないと頭なんざ軽く握り潰せる恐ろしいサーヴァントが来るぞ?」
そうは言うが、奥の手なんてない。
銃はさっき捨てたし、他に頼りになる道具なんてない。
昔は折り紙関係の道具を持ってたが…なんて今思っても時すでに遅しだ。
「はっ、知ったことか。我々の目的はあくまで正義様の仇討ち。それを達成出来た後は死んでも構わんのだ!いや、そうされてこそ、私達は正義様の元へ召されるのだ。」
「うわ、こいつやば…。」
どうやらとんでもねー狂信者だった様子。
「さぁ食らうがいい!これこそが正義様の裁き!その身に受け後悔を刻みながら死ねい!!」
男が、銃弾を放つ。
周りにいた武装集団もまた、持っていたマシンガンから火を噴く。
前、横、目に見える範囲全てに迫る弾丸。
後ろは、ない。踏み外せば瓦礫の地面に真っ逆さまだ。
世界がスローモーションになる。思い出が、俺の頭の中に溢れてくる。
ああ、これが走馬灯ってやつだな。
クソみてーな小中高時代。ひねくれた性格のせいで友達のいなかった人性。
一人ぼっちで、こうやってつまんねー毎日が続くと思ってた。
そうしたら、世界が崩壊した。
色んなやつがワイバーンに食われる中、俺は生き残った。
奴が、刑部姫が、おっきーが助けに来てくれたから。
家に帰って、逆レイプされて、それからクソみてーな爛れた生活して。
東京を目指して、それでやりたいことやりたいからって探偵をすることになって、
どんな時もあいつがいて、一緒にゲームしたりネット見たり、
落ち込めば慰めてくれたし、俺が何作っても美味しいって言いながらめちゃくちゃ食って、
休むこと第一にしか考えてなくて、サーヴァントの癖に死ぬほど弱くて、
そんなクソみてーなサーヴァントだったけど、俺の大切なサーヴァント…いや、相棒だった。
なんだよ…。
俺の思い出、いつの間にかお前だらけじゃねーかよ。
「町をよろしく…か。」
あの本に書かれた言葉。
悪いけど、守れそうにはねーわ。
だって、
「おっきー、もうすぐ俺も、そっち逝くっぽいわこれ。
俺、ここで夢
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