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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ捌
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れた。

「何あれ…!あれもグレイちゃん!?」
「いえ…拙は何もしてないです…!」
「じゃあアレは…!?」

柱、とも見間違う極太の光の奔流。
葛城恋を辺り一帯の旧神柱ごと飲み込むまさに神の雷とも言えるようなその攻撃。
規模も威力も段違いではあるもののそれは確かにグレイの放った最果てにて輝ける槍に酷似していた。
しかし彼女は宝具を撃ってなんかいない。ずっと俺達の後ろにいる。
じゃあこれは…なんだ?

「あ…が…。」

光が止んだ。
その中心にいたのは、最早ただの人間となった葛城恋。
裸の彼の身体にはもう令呪もなく、傍に聖杯もない。
代表でも、王でも、神でもない。
そこで全裸でくたばって轢かれたカエルみてーな間抜けな姿晒してるのは正真正銘人間だ。

「おれ…さまは…。」
「よくもこの世界で好きにしてくれましたね。」
「…!」

葛城恋がゆっくりと起き上がる。
そして後ろから聞こえた謎の声、
さっき俺達が聞いた、脳に響いたものと全く同じ声。
そこにいたのは

「お前…なんだ…!?」

心地の良い蹄の音が聞こえ、白馬に乗ったそのサーヴァントが現れる。
やってきたのはそう、ランサーとしての騎士王だ。
しかし、何かが違う。

「よく…諸悪の根源を倒してくださいました。じきにマスターが目覚めるので、このままではいけないと思っていたんですが…。」

と、ランサーアルトリアは馬から降り、俺達の元へと歩いてくる。
そして近づいてくると同時にびりびりと感じる謎のプレッシャー。
思わず唾を飲み込み、みがまえてしまう。

「かしこまらずとも結構です。私はあなた方に、こうしてお礼を言いに来たのですから。」
「お礼…?」

そしてランサーアルトリアは己の胸に手を当て、軽く礼をすると言った。

「申し遅れましたね。私はランサー、アルトリア。この世界を創造した女神です。」
「めっ、女神!?」


その場にいた全員が驚愕した。
当たり前だ。この女性、もといランサーアルトリアこそがこの世界、俗に言う崩壊世界を創ったと言ったのだから。

「ええ、女神です。この世界を神秘と魔力で満たし、サーヴァント達がこうしてこちら側に来やすく出来るようにした張本人です。」

そう言われると、この威圧感、そして彼女が来てから漂う神聖な雰囲気、測定不能な魔力反応。
私は女神です、とそう言われても信じてしまう証拠はたくさんある。

「アンタが…女神?」
「ええ。確かあなたは…竜胆大和でしたね。私が溢れさせた魔力と神秘に死ぬ間際適応し、生まれ変わった非常に稀有な例。サーヴァントの武蔵とは幸せに過ごせていますか?」
「どうしてそれを…!」

大和は刀に手をかける。
相手が女神だからとはいえ恐れては
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