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Fate/WizarDragonknight
参加者VS怪物たち
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「アイツは……!」

 ウィザードは、その姿に思わず声を上げた。
 以前、ファントムと戦っていたウィザードの前に現れた謎の存在。あの時との違いは、胸の光が水色ではなく、点滅を繰り返す赤になっていることだろうか。
 彼はウィザードを一瞥すると、崖下の化け物たちへ滑り降りていった。

「おいおい、ハルト! 何なんだよアイツは!?」

 何はともかく、ビーストがウィザードへ問い詰めた。彼の指は、真っ直ぐ赤のヒューマノイドに向けられている。

「いや、俺に分かるわけないでしょ!」

 そういっている間にも、化け物たちと赤のヒューマノイドの崖での戦いが始まる。
 だが、急勾配になっている崖では、一人のはずの赤のヒューマノイドが優勢だった。
 蹴り、パンチ。滑り降りながらの格闘は、怪物たちを殴り倒し、全てが崖下で折り重なっていった。

「保登さん……」

 それは、可奈美の背後の紗夜の発言。その突拍子のなさに、ウィザードは思わず振り向いた。

「保登さんって……ココアちゃん!? あの赤い奴が!?」

 その問に、紗夜は頷く。
 信じられない間にも、赤のヒューマノイドの戦いは続く。
 ブロブの化け物をジャイアントスイングで岩石の化け物にぶつけ、ムンクの化け物の触手を引きずり出して狼男を束縛する。
 さらに、胸の灯より放たれた光線が、怪物たちを薙ぎ払う。
 一気に横倒しになった怪物たちを見て、赤のヒューマノイドはウィザードたちへ目線を投げた。
 敵意か。そう警戒したウィザードたちだったが、彼が頷くのを見て、その意図を察した。

「みんな……行くよ!」
「っしゃあ!」
「う、うん!」
「皆まで言うな!」

 ウィザードの掛け声を合図に、それぞれの動きが始まる。
 青から赤に変わった魔法使いが銃を向け
 龍騎士がカードを装填し
 刀使の体が深紅となり
 古の魔法使いが指輪を剣に指す。

『フレイム シューティングストライク』
『ストライクベント』
「太阿之剣!」
『4 バッファ セイバーストライク』

 四つの攻撃が、起き上がった怪物たちに命中。怪物たちの体から、抵抗の気力を削ぎ落した。
 そして最後。
トドメとして、赤のヒューマノイドが続く。
 左手。そして右手。腰の位置でクロスさせたそれらに、電流が迸る。それをゆっくりと胸の位置に持ち上げ、伸ばす。
 それが、彼の必殺技の合図。両手をLの字型に交差させ、垂直の部分の右手から発射される光の奔流。それは、怪物たちを一口に飲み込み、貫通する。
 怪物たちは、やがて全身を青く染め上げていく。
 やがて、分子の一つ残らず崩壊を起こし、爆発。
 その姿は、この世界から消失した。

「やった……」

 未知の怪物たちを倒し
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