最終章
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私は式場の控室に居た。前の日、お父さん、おかあさんが来て、白無垢姿の写真撮りを済ませていた。私だけのと、お母さんとの2枚。お父さんは映らなかった。
白いひざ丈のドレスにレースのブライダルガウンを作ってもらっていた。ドレスのまま、船に乗ることになるからだ。島での披露宴は、モトシの漁協の人達が、声を掛けて、島の人達も呼んで、港湾施設を借りて、開いてくれることになっていた。慎二君と葵、詩織は先に島に行っていると言っていた。茜は赤ちやんが居るので、欠席すると言っていたが、小野原さんだけ、写真撮影の為、式から私達と同行してくれると言っていた。大樹夫妻は、私達と一緒の船に乗ることになっている。
お父さんとは、バージンロードを歩くことになる。
「お父さん、お母さん、今まで、ウチのわがままを聞いてくれてありがとうね 何にも、親孝行してないし、ごめんなさい」
「絢 何言っているの あなたは、私達の自慢の娘よ どこに出しても、恥ずかしくなかったわ 充分に孝行してもらったわ」とお母さんが、言ってくれた。
「ワシも良かったと思っている 絢が、こんなに、綺麗な娘だとは思わなかったな」とお父さんも照れながら言ってくれた。
「ありがとう ウチ、今、とっても幸せなのよ これからも」
式をあげるホテルの教会には、モトシの父母とお兄さん達、私の父母とお兄ちゃん、モトシの元上司の中村夫妻と藤沢のおじさんとおばさん、そして、私の会社の社長さん夫妻が出席してくれていた。そして、知らせてなかったんだけど、会社の何人か、中村さんの顔も見えた。誠一郎さん夫妻、開くん、大樹夫妻が居た。私は、あの蝶々のお守りの赤いほうを身に付けていた。お父さんとバージンロードをゆっくり歩いて行くと、先には、モトシが白いタキシードで青いほうの蝶々を着けて待っている。私、あと少しで、モトシのお嫁さんになれるんだ。涙が出そうになっていた。長かったんだもの。今まで。小学校の時から、ずーとなんだよ。でも、そんなこと、どうでもよかった、今なんだ。私は腰のところに着けた、蝶のお守りを触った。
指輪交換し、ベールをあげてくれて、モトシは私にちゃんとキスをしてくれた。署名し、なれたんだ! やっと。
教会を出る時も、私、ブーケあげる人、誰も居なかった。まぁ、いいか まだ、披露宴会場にも、持っていくもんね。私嬉しくって、祝福の声なんかも、覚えていない。
式が終わった後、モトシが、私がしていた前に買ってくれたネックレスをはずしてきて、別のものを着けてくれた。同じように、蝶のモチーフのネックレス。
「もう、だいぶ古かったからね 気になっていたんだ きれいだよ 絢」
「ありがとう モトシ 大好きだよ」
少人数での会食も、キャンドルでの入場から始めた。と言っても、親
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