第一章
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二匹一緒だと最高
アメリカノースカロライナ州で猫の世話のボランティアをしているサラ=ケリー還暦を迎えたばかりの白髪で緑の目に眼鏡をかけている彼女は団体から世話を頼まれて受け取ったキャリアを見て夫のバーンズかなり髪が薄くなっていて丸みを帯びた身体にグレーの目の彼に言った。
「一匹かと思ったら」
「二匹だったのかい」
「ええ、見て」
こう言ってキャリアの中を見せるとだった。
「ニャ〜〜〜」
「ナァ〜〜〜」
実際に二匹の子猫がいた、どちらも茶色と黒のはっきりとした縞模様だった、だがその子猫達を見るとだった。
大きさが全く違う、それで夫は妻に言った。
「わしが見たところ」
「この子達毛色はそっくりだけれどね」
「大きさが随分違うから」
だからだというのだ。
「兄弟に見えてもね」
「多分違うわね」
「それでも一緒にいたんだね」
「そうね、じゃあ二匹共ね」
妻は夫に笑って話した。
「一緒にね」
「育てていくか」
「そして里親を見付けてあげましょう」
こう言うのだった、そして。
夫婦でその子猫達を育てていった、見ると両方共雄で大きくて毛の長い猫はノーブル小さい猫はバーンズと名付けた。
そのうえで二匹一緒に育てていると。
「仲がいいね」
「ええ、この子達はね」
妻は二匹にご飯をあげつつ夫に答えた。
「兄弟じゃないと思うけれど」
「いつも一緒にいてね」
「ノーブルがお兄さんみたいで」
その漢字でというのだ。
「それでね」
「つもバーンズを守って支えている感じだね」
「バーンズは小さくて身体も弱い感じだけれど」
「そのバーンズをね」
「そうしてくれてね」
そしてというのだ。
「とても仲がいいわ、だからね」
「だから?」
「この子達は一緒にね」
「二匹一緒にだね」
「これだけ仲がいいから」
だからだというのだ。
「里親もね」
「二匹一緒にだね」
「そうしたいわ」
「いいね、じゃあそう団体にもだね」
「お話するわ」
妻は実際に二匹を自分に預けてくれた団体にその様に話した、するとだった。
すぐにシカゴに住んでいるミッシェル=コージー不動産を夫と共に営んでいる彼女細い目でやや赤がかったストレートの髪の毛のアフリカ系の中年女性がだった。
シカゴから車でケリー家に来て二匹を観て言った。
「お話を聞いてサイトで画像を観てだけれど」
「実際に会ってどうかしら」
「素敵な子達ね、一目で好きになったわ」
ミッシェルはサラに笑顔で答えた。
「だからね」
「それじゃあ」
「ええ、是非これからね」
「家族にしてくれるのね」
「二匹一緒にね」
「有り難いわ、どちらの子も幸せにしてね」
今度はサラがミッシェルに笑顔で言
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