13-?
[8]前話 [2]次話
お盆休みは、私、もっと忙しかった。お母さんが、ドレスの打ち合わせに来るって言ったけど、断った。おばさんから、相談があったけど、私は、頑張りますと、10室満杯になっていた。急遽、近くのおばあさん2人が応援に来ていた。それでも、追われているので、モトシが掃除の応援に入ってくれた。
夕食の時も、私は、戦争状態で、配膳が終わると、飲み物の注文を受けて、ご飯の足らないところに持ってったり、今までで一番動きまわったのかも知れない。だけど、おばさんが、適格に用意をしてくれて、私は、運ぶだけだった。
夕食の片づけ終わって、私達3人で晩御飯食べてた時、おばさんが
「絢ちゃんありがとうね 水島君も助かったわ 今年も、2.3組しか、受けれないと思ってたから。こんなにお客さんに来てもらえたのは、あの人が生きていた時以来よ」
「ご主人は、漁師だったんですってね」
「そうなのよ このあたりの漁師仲間をまとめていてね、組合長とも幼馴染だったから、それで、おいしい魚を食べて×××って、民宿「力丸」始めてね、だから、今でも、うちには、変な魚持って×××・・だから、あの人の想いもあるから、何とか、×××・・」
「おばさん ウチ、頑張るから、ずーと、続けてくださいね お客さんも、喜んでくださってますし」
「絢ちゃんのお陰で、明るくなったしね この前まで、そんなことなかったよ」
「そんなー おばさんのお料理がおいしいからですよ みんな、喜んでくれて」
「あの組合長が、珍しく、良い人を連れてきてくれたよ 絢ちゃん、ずーと居てね その気なら、ここを継いでくれても良いから」
「私、おばさんが暖かい人で良かった。最初、不安だったもの これからも、頑張りましょ お手伝いさせてくださいね」
モトシが、もう、帰ると言った時も
「絢ちゃんは一緒に行かないで良いのかい?」と、おばさんが言ったけど
「私等、まだ、結婚前だし・・」
「そうなんかい 割と固いんだね」
モトシが帰った後も
「絢ちゃんは、先生になるつもりだったんだろう?」
「ええ でも、自分で学校選べないし、モトシと離れたくないし、私は、絵の教室なんかで教えれればいいから」
「この辺りじゃぁ お金だして、絵なんか習う子居ないよ」
「良いんです お金なんか要りません。普通の勉強が嫌いな子も居たら、絵を通じてなにか、感じ取ってもらえれれば」
「あんたは、立派だよね 周りに聞いといてあげるよ そういった子居るかもね」
私、もうすぐ、モトシのものになる。この島の住人になるんだ。いい人達ばっかりで、胸が膨らんでいた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ