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8月になって、最初の土曜日、朝早く、島に向かった。モトシが港まで迎えに来てくれていた。だけど、彼は、潜りに行くと言って、民宿まで一緒に行ってくれたけど、そこで、別れた。
「おばさん こんにちは 何から、手伝えば、いい?」
「おはよう 朝から、ありがとうね 本当にきてくれたのー ×××・・」
最後は、何いっているのか、聞き取れなかった。
「おばさん 私、着替えたいんだけど、奥でいい?」
「いいよ そこの右っかわが、私等の部屋だから 先に、[あ]と[た]の部屋のシーツと枕カバー、はがして洗ってくれるか―」
ここは、10室あって、1階が4室、2階が6室ある。1階が[あ][か][さ][た]、2階が[な][は][ま][や][ら][わ]。だけど、もう、独りでは大変なので、2階は使ってなかったらしい。でも、今日は私が来るので、今晩の人を2階にも泊めるらしい。今晩は、もう2組が来る。
洗濯物を2階のデッキに干していた時、私も、ここを借りよって思っていた。なんか、あそこ、草だらけだし、道路からも近いし嫌だ。お客さんの布団も用意して、下に降りてゆくと
「絢ちやん ご飯食べよ ×××・・よぅ」おばさん、言ってくれたけど、聞き取れない。
配膳の机らしき上には、イカのお刺身が少しと、ラッキョウの漬けたの、巻き貝みたいなものの汁ものとご飯。
「おばさん イカがコリコリしておいしー お米もおいしいわー」
「そうかい たくさん、お食べ」と、嬉しそうな笑顔だった。
「おばさん 私、お昼はあんまり食べないから、忙しいのに、用意してくれなくても良いですよ。おにぎり1コ、自分で作ります」
「そんな 若いのに おにぎりって××× ×× 言葉が解らないだろうから、気をつけて話してるのだけど」
「いいんです なんとか、わかるようになりますから 気を使わないでください」
「絢ちゃんは、良い娘だね 来てくれて、本当に、良かった。ご飯、食べたら、夕方まで、時間あるから、散歩しといで」
私、少し、ウキウキしていた。近くの食品店でアイスクリームを買おうと入って行った。
「観光の人かい」って聞かれて
「私、そこの民宿で働いているんです。10月から、ここに、住むのでよろしく、お願いします」
「本当かい こんな美人が来るなんて、うれしいねぇ」
私は、海辺に行って、食べながら、だんだんと実感が湧いてきていた。海の色がきれいで、キラキラしている。私は、ここで暮らしていくんだと覚悟した。
戻ると、おばさんは、夕食の準備を始めていた。
「ごめんなさい 私、何をやればいいですか」
「そこの佃煮と漬物、入れて、その横に置いてある器。11コよ」
手際よく、次々にお料理をお
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