第二章
[8]前話
夫婦はそんな二匹を見て決めた、そのうえで。
彼女達を引き取った、すると。
施設は後日夫婦からメールに添えられた動画の中にいる二匹を観た、二匹は新しい家の中でも寄り添い合って暖かい家の中で過ごしていた。
ベックは以前ニュージャージ0州ノースジャージーホーバットコン在住のジル=ロジャースドレッドヘアで黒く逞しい目をしており一八〇程の背でボクサーの様な身体を持つ彼に六歳の白い雄のピットブルスパンキーを引き渡したことがあった、そのロジャースがだ。
彼が言うには仕事でアリゾナに来たのでそのスパンキーと茶色のピットブルを連れて施設に来てベックに彼等を見せて話した。
「茶色の子は八歳でローマン、この子も雄でな」
「今は一緒に暮らしていますか」
「ああ、スパンキーはうちに来てすぐにローマンに懐いたよ」
そうなったというのだ。
「ローマンは元気でスパンキーは大人しいけれどな」
「その子毛布にくるまるのが好きなんですよね」
「うちでもそうさ、性格が好対照なのがよかったのか」
それでというのだ。
「すっかり仲良くなってな」
「それで、ですか」
「いつも仲良くしてるよ、実は前ローマンが身体壊したんだが」
「大丈夫でしたか?」
「大した病気じゃなかったよ、けれどその間スパンキーはずっと傍にいて」
ローマンのそこにというのだ。
「労わってな、犬のベッドを持って来て自分と一緒に寝たり」
「そこまでしたんですね」
「それでずっと労わって」
そうしてというのだ。
「優しく世話したよ、それでローマンは無事に全快したよ」
「それは何よりですね」
「いい子達だよ、だからこれからもな」
「一緒ですね」
「そうなるさ、その絆大事にしていくな」
飼い主としてとだ、ロジャースはベックに約束した。そのうえで二匹を連れて施設を後にしたが二匹はとても仲がよかった。
ベックは彼等を見てそのうえで彼等のこととジュークボックスとアガサのことをネットで人々に知らせた、するとそれを知った多くの者が感動した。ピットブルは怖いと思われているが実はそんなに優しいこころをもっているのかと知って。
ピットブル同士 完
2021・7・25
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