第一章
[2]次話
ほぐれる警戒心
イギリスサウスヨークシャー州シェフィールド在住のアナスタシア=サトクリフはアパート暮らしだ、赤髪を胸の辺りまで伸ばした黒い目と丸めの顔を持っている。頬はややふっくらとしており肉付きは程よい。
猫好きだがアパートで猫を飼えない、それで近所の野良猫の世話をしていた。
その彼女に友人のアン=スチュワート茶色の髪で面長の顔で緑の目で中肉中背の彼女はこう言った。
「本音は飼いたいのよね」
「ええ」
アナスタシアは本音で答えた。
「そうだけれど」
「それでもよね」
「どうしてもね」
それはというのだ。
「今のアパートだと」
「引っ越すしかないわね」
「飼うならね、それも考えて」
「今はお金を貯めてるのね」
「そうしてるの」
友人にその考えも話した、そしてだった。
アナスタシアはボランティアとしても野良猫達の世話をしていた、その中で。
見たこともない黒とダークブラウンの縞模様の雄猫を見た、すると。
猫はアナスタリアを見ると逃げたり威嚇した、だが。
「根気強くなのね」
「そうした子もいるから」
友人に話した。
「それはわかっているつもりだから」
「それでなのね」
「そう接して」
根気強くというのだ。
「それでご飯もあげていたら」
「それでなのね」
「何とかね」
「懐いたの」
「こうしてね」
丁度自分の部屋のベランダにその猫が来たのでご飯をあげつつ話した。
「最近は撫でられる様になったわ、お庭に小屋も作って」
「この子に入ってもらってるの」
「ええ、それで名前も付けたわ」
そうもしたというのだ。
「タイガーってね」
「縞模様だから」
「そうしたわ、それで」
アナスタシアは友人に真剣な顔で述べた。
「そろそろ引っ越して」
「そうしてなのね」
「一緒にね」
生きものを飼えるアパートに引っ越してというのだ。
「それでね」
「それからはなのね」
「一緒に暮らすつもりよ」
「そうなのね」
「お金はあと少しだから」
充分な額が貯まるからというのだ。
「そうするわ」
「そうなのね」
「ええ、その時は去勢もしてもらうわ」
そうしたこともするというのだ。
こう話して実際にだった。
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