第一章
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高山の猫
ポーランドの登山家であり欧州中を巡っているヴォイチェフ=ヤプチンスキーは今リスィ山を登っていた、プロレスラーの様な体格で青い目で短い金髪だ。彼はこの時頂上を目指していたがここでだった。
ふとだ、山に一匹の猫がいた。その猫は。
「ヤマネコじゃないな」
「家猫だな」
共に登っている仲間は言った。
「そうだな」
「7ああ、しかしな」
「しかし?」
「ここは高いからな」
「家猫がいるなんてな」
「普通はないな」
「そうだよな」
こう言うのだった。
「何でこんなところにいるんだ」
「訳がわからないな」
「本当にな」
首を傾げさせる、だが。
猫はふと姿を消した。ヤプチンスキーも仲間もあの猫は何だったのかと思い首を傾げさせてだった。
そのうえで頂上に辿り着きそうしてだった。
山を下り麓の観光客用の喫茶店に入ると。
「ニャア〜〜〜」
「あれっ、この猫は」
ヤプチンスキーはその猫を見て言った。
「山にいた」
「そうだな」
仲間も言った。
「この猫は」
「そうした」
「マリアがどうかしました?」
店の親父が言ってきた。
「雌でこいつ時々山に行くんですが」
「そうですか」
「ええ、こいつ山で見たんですね」
「ヤマネコかって思ったら」
「まあそういう猫なんで」
親父はあっさりとした口調で言った。
「ですから」
「それで、ですか」
「気にしないでください」
こう言うのだった、そしてだった。
ヤプチンスキーも納得した、そしてリスィ山の登山を終えた。
そしてスイスのギンメルヴァルトでハイキングをした後でだった。
あるカップルが村で話しているのを聞いた。
「不思議だったな」
「そうね、迷子だったけれど」
「黒と白の猫が出て来て」
「それで道案内してくれたなんて」
「あの猫は天使か」
「神様だったのかしらね」
こんな話をしていた、そして。
村のレストランに入るとだ、そこに。
黒と白の猫がいた、そしてその猫は。
「ハンス、ご飯だぞ」
「ニャア」
店の親父からご飯を貰って店の中で食べていた、ヤプチンスキーはその彼を見てそのうえで声をかけた。
「お前か」
「ニャア?」
「あの、この猫外に出ますか」
ヤプチンスキーは猫にご飯をあげた親父に問うた。
「若しかして」
「そうですが」
「そういうことですね」
こう言われて納得した、それで店の親父から料理を注文して楽しんだ。
そしてスイスにいたままブリステン山を登っている時にだった。
ローラ夫婦夫のエリックと妻のローラ髭で口を覆った大男と金髪碧眼の長身の彼女と途中知り合って登っていると。
「ニャア〜〜〜・・・・・・」
「この猫何かしら
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