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私は、大学最後の正月を迎えていた。元旦は、いつものように、両親と初詣に行く予定だけど、お父さんが
「今年は、正月の間に、もとし君がこれないかな」と、私に、言ってきた。
「うーん なんでー 呼ぶのー」
「どうしてって言うわけではないが なんか、ワシだけ、まだ、会ってないのもなぁー と思ってな みんなの話から、好青年だってのは、わかるがな 絢は、会わすのが嫌なのか」
「そんなことは無いわよ でもね モトシにウチをどうするんだとか、そういう話はよしてよ まだ、結婚の約束もしていないし、そんな話もしてないから」
「わかっているが、親としては、そこが気になるだろー 今度は、沖縄まで、追いかけていくんだから」
「いいの! ウチはモトシのお嫁さんになるの決めているんだけど・・ 彼は、まだ、仕事決まったとこだし、自分の納得できる仕事につけるかどうかわからないから、又、変える可能性もあるから、ウチにそのこと、まだ、言えないんだと思う だから、もう少し待って お願い ウチは、モトシを信じているの」
「あなた 絢がここまで、言うんだから、待ってあげてよ」と、お母さんが言ってくれた。
「そー言うなよ ワシだって、会いたいのは、当然だろう 絢の沖縄行きも支援したんだから 紳 どう思う?」
「おやじが言うのは、当然のことだと思う。言う権利もあると思う。だけど、彼にも選ぶ権利もある。それは、彼が絢に対して、何も強制するようなことを言っていない。だから、まだ、責任はないんだ。彼は、真面目に絢のことを考えているからこそ、自分が責任を負えるようになるまで、絢に結婚を申し込まないと思う。だからどうでしょう そのことは、話題にしないで、会うというのは」
「よし わかった 絢とのことは、出さない それなら、良いだろう 絢」
「うん モトシに聞いてみる」
「なんか 又、紳に言い含められたみたいだな」と、お父さんは、お母さんに向かって言っていた。
- - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - -
3日にモトシは我が家に来ることになった。
「うん まだ、早いけど、一度は会っておいた方が良いかな 行くよ」って言ってくれた。
私は、振袖じゃあないけど、小紋の着物で、玄関先でモトシが来るのを待っていた。
「あや ここで、待っていてくれたのか」
「うん 真っ直ぐ 来れた?」
「ああ 直ぐに、わかったよ さぶかったけどな」と、コートを脱いだ
「ごめんね 上がって お父さんも待っている」
強い味方のお兄ちゃんは、仕事で出て行ってしまった。もう、私は、ドキドキしながら、モトシを案内した。
「もとし君 寒かったでしょう 座ってちようだい」と、お母さんが招いた。うちには、炬燵はな
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