暁 〜小説投稿サイト〜
幻想甲虫録
死神甲虫オズワルド
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
!!!!」


血を噴き出す暇もないままウスバクワガタに何度も大顎で斬りつけられ、やがて全身の至る所から血が噴き出す。


夫「うぐ……クソがぁ………!この俺が虫に裏切られ、虫に殺されるだと……!?ふざけんじゃねぇ………!こんな結末………地獄でも断じて認めねぇぞ…………!!例え首ひとつになろうと…………オ………レ………は………………」


その恨み言を最後に、夫の首は切断された。


ウスバクワガタ「………………」


ウスバクワガタは自分が殺した夫になど目もくれず、むしろ興味がないという風にその場を立ち去った。
しばらくして夫だった遺体に1人の少女と1匹のコクワガタが近づいてきた。ピンクの洋服にニンジンの首飾り、頭に生えた兎の耳が特徴的な少女の方は『因幡てゐ』。一方でコクワガタの方は『レーザー』、てゐのパートナー。上半分は黄色と黒、下半分は青く禍々しい紋様が特徴的だった。


てゐ「ありゃりゃりゃ、ここで声が聞こえたから来てみたけど…こりゃひどいね……」

レーザー「うわぁ……確かこいつ、最近人里で問題起こしてた奴だよな?この様子からして、たぶんパートナーに裏切られたんだろうなぁ……しかも迷いの竹林で………」

てゐ「どうするレーザー?この人間の家族に伝える?」

レーザー「別にいいんじゃね?こいつは散々好き放題してきた罰が当たったんだ。ディアボロのことも頭に入れとかなきゃなんねぇ……永琳たちに伝えねぇとな」

てゐ「あいよー」





てゐとレーザーが立ち去ってしばらく経つと、ディアボロが夫の遺体の血をすすっていた。
だが途中ですするのをやめると、その血を吐き出した。


ディアボロ「最近人里で暴れてるこいつの血肉の味を期待してたが……まずい味を出してやがる!もっといい血はねぇのか………俺の欲求を満たしてくれる血肉はねぇのか………!」


ディアボロは憎々しげに呟いた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ