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幻想甲虫録
魔王VS救世主
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ちはポカンとするしかなかった。


シグルド「………お、おう」

カルボナーラ「………(あの虫いつの間に聞いてたんだろ?)」

小鈴「私だってどうやって聞いてたのか知らないよ……」

シグルド「んで………それは商品……なのか?」


再び机に置かれているナマコを見るシグルド。小鈴はこう答える。


小鈴「さっき言おうとしましたが、違います。シアンのグランディスオオクワガタ撃退用の『ナマコ』というものらしくて、さっき『これはマゼンタだ!!』って言ってたクワガタのデストロイヤーさんがくれたんです。何でもぶつけるものらしいんですが………」

シグルド「ナマコ?幻想郷って海ないよな……わけわかんねぇ……」

小鈴「それとシグルドさん。あなたの帽子にナマコが…」

シグルド「え?」


山高帽に前足を伸ばすと、何かヌメヌメしたものがある。取るとそれはデストロイヤーが持っていたナマコだった。


シグルド「い、いつの間に!?まさかさっきの虫が!?」

カルボナーラ「………」

シグルド「……ところでさっきからこのパプアキンイロクワガタ黙ってるけど、何が言いたいんだ?」

小鈴「『恐ろしいほどの早置き、僕でも見逃してしまった』と言ってます」

シグルド「無言なのによくわかるな。まあいいや、帰ったら今夜はゆっくり寝ようかな。今後も商売虫特売の新技をよろしくな〜」


シグルドはそう宣伝した後、山高帽にナマコを乗せながら鈴奈庵を後にした。
ところが出ていったのはいいが、ナマコを乗せていたせいで技以外にナマコも売っていると思われてしまうことはシグルド自身も知らなかったという。
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