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幻想甲虫録
広まった噂
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セイレーン「落ち着いてよウォズ!?いくら何でもまずいよ!」


ニンマリと悪魔のような笑みを浮かべるウォズにセイレーンは思わず大顎でウォズを挟み、共にこいしの肩から転げ落ちてしまった。


空「え?『カチ込みゼリーを食べに行く』?」

リュコス「いや、どういう耳してるんだ?」

ウォズ「全く、黄羽君。なんと乱暴な…」

セイレーン「自分でも結構痛い……背中が……」


体についたホコリを落としながらウォズは再びテーブルに着いた。
だがお互いダメージはあったようだ。セイレーンも床に落ちた際、背中を強打していたのだ。


燐「ウォズ?後でデザートにゼリーあげるからまずは落ち着こう」

ウォズ「安心したまえ。私はいつだって冷静。説教だけで済ませる」

さとり「心の中で『射命丸死スベシ、慈悲ハナイ!』って思ってる時点で説得力ないですよ!?」

キャッスル「てか、飯の後に行けばいいんじゃねぇのか?こっちは早くお空と一緒に灼熱地獄跡の温度調節しなきゃなんねぇんだから」

リュコス「おいおいリーダー!?」

ウォズ「………それじゃあ朝食を食べてからにしよう」

こいし「その後出発だね〜!」

燐「………一応…止まった……のかな?」

セイレーン「いや、まず止める方法を考えようよ……赤ちゃんと空ちゃんはダメっぽいし………」

リュコス「だよなぁ………俺たち地霊殿三羽烏でしっかりしてるのは俺しかいねぇし……リーダー、あんなんでいいのかな………」

空「うにゅ?」

リュコス(いつも思ってるけど『うにゅ?』じゃねぇよ!よけい心配になるわ!)


ちなみに赤ちゃんとはセイレーンがキャッスルに対して呼んでいる愛称。リュコスに対しては『青ちゃん』である。










一方、人里の鈴奈庵。


カルボナーラ「………ソウゴ、『王者』と『魔王』の意味わかってるのかな」

小鈴「いつもムシキングになるための本読んでたからわかってるんじゃないかな?不吉なことが起こらなければいいんだけど……」


どうやらこのコンビもあの新聞の記事を読んでいたようだ。
もしソウゴが本当に悪の魔王として君臨したら?カルボナーラはそんなことを想像したが、思わず悪寒で身を震わせてしまった。青ざめると同時に元から青い体がさらに青くなり、青黒い体となった。


カルボナーラ「……………」ガタガタガタガタガタ

小鈴「どうしたのカルボナーラ?風邪でも引いたの?」











そして、とある場所では………。


天邪鬼「へー、こいつがねぇ?」

オオクワガタ「やっぱり疑って正解だったか…」


建物の陰で1人の天
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