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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
☆マスターが犬で、サーヴァントが飼い主の話
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ン"はいけねぇナァ?ん?」
「わ、わう!?」

足にすりすりしようとしたが、お栄ちゃんが僕の下の方を指さす。
指さした先、僕の足元にはダダ漏れになった我慢汁が小さな水たまりを作ってしまっていた。
おしっこではないけれど、ご主人様はこれをよく嬉しくなって漏らしてしまう小便、略して"嬉ション"に例えるんだ。

「きゅうぅ…。」
「なぁに、そこまで気にしちゃいねぇサ。ただ後でキッチリ後片付けはしといてくれヨ?」

耳を伏せ、申し訳なさそうにするもご主人様は気にしていない。
そうして僕は射精後の義務、お掃除フェラをした後に自分の粗相の後片付けをし、ご主人様からご飯を貰う。

「よぉしちゃんと片付けられたナ。よしよし。」
「くぅん?わんわんっ?」
「おおそうだナ。飯の時間にしようかい。」

そうして、床に置かれる"マイ"と書かれた犬用のお皿。
無論、ご飯は犬らしく食べる。
その時だけ箸を持って人間みたいに食べるなんてマゾ犬失格だ。
僕はご主人様の忠実なマゾ犬。
犬は犬らしく、犬食いするのが当然なんだ。
でもさすがにドッグフードは食べられないから、そこは普通のご飯なんだけどね。

「はふっ!はふはふ!!」
「…。」(別にこの時ばかりは…普通に食ってもいいんだけどナァ…。)

夢中でご飯を食べる僕を見て、ご主人様は何か哀れみを込めた目で見ていたような気もするけど、見られるのは大好きだし特に気にしなかった。

?


そうして一通り楽しんだ後、日も暮れると待ちに待ったお散歩の時間だ。

首輪にリードを繋ぎ、四つん這いの僕は勢いよく外へ出る。
群青色の空、薄暗くなった街並み。
これから、僕がもっと犬になれる時間が始まる。
楽しみで楽しみで仕方がない。
ドアを開けたと同時に流れ込んでくる風。
普段風を感じない乳首やおちんちんを撫で、アナルがきゅうとしまる。

早く行こうご主人様。
そういった感情を込めて振り向くと、ご主人様はわかったわかったと言い、下駄を履いて玄関から歩き出していく。

少し肌寒いけど…そんなの関係ない。
むしろこれからの事に興奮して身体が火照って熱いくらいだ。
はやく、はやく、
そういう思いが先走ってリードを引っ張り、次節振り向いてご主人様を催促する。
しかし、

「あまり急ぐなっての、この変態!」
「あうっ?」

急ぎすぎたせいか、お尻をぺちんと叩かれてしまった。

「くぅん…。」
「次急かしたら"これ"だぞ。いいな?」
「…。」

持ってきていたバラ鞭をちらつかせ、思わず僕はしゃがみこんでしまう。
痛いのは好き。でも、さすがにあんなもので叩かれたらお尻が猿みたいに真っ赤に腫れ上がってしまう。
僕は猿じゃなくて犬なのに…。

?


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