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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
傾国の乙女と夢で繋がる話
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しい。

楊貴妃はかつて楽器の演奏を嗜んだという説も残っている通り、彼女の旋律はとても心地よいものだった。
無意識に心が踊る。
それに釣られ、自然と身体もリズムを刻む。
扇子片手に、僕は踊る。
いつの間にか集まってきた炎の精霊達と一緒に、優雅な舞踏会を楽しむ。

自然と笑顔になって、ユゥユゥも笑顔を返す。
お互いに楽しくなって、もっと奏でたい、踊りたいと思ってしまう。
踊っても、踊っても、疲れなんか感じない。
そうして僕とユゥユゥは、長い長いセッションを心ゆくまで楽しんだ。

「すごいねマイマイ!名前の通りとっても上手く舞えてたよ!」
「え、そ、そうかな…。」

一応、ここで生き残るために舞を舞ったりしたことはある。
けどそこまでべた褒めされるとは思わなかった。

「ねぇねぇ!じゃあ次は何する?」
「…!」

そうしてまた、僕の腕に抱きついてくる。
立派な2つの胸がこれまた腕を挟み込んでくるわけで、心地よい感覚を伝って思わず変な声を出しそうになる。
お栄ちゃんやアビー、2人ともそういう関係なため女性関係にはめっぽう強いと思うかもしれないが、こうやってグイグイ来られるのは弱い。
2人には慣れているが、こうして会ったばかりの子にされるのはまた違うんだ。

「…もしかして、まだ緊張してる?」
「えっ、」

と、ユゥユゥが僕の顔をのぞきこんで言った。
まるで僕の思ったことを見抜いたみたいだ。

「じゃあ、これ。」

そうして彼女が取り出したのはライチ…のようなもの。
ようなものと言うのは確認する前にユゥユゥが無理矢理口へと入れた為、よく見えなかったから。
柔らかい感触で噛むと甘い味が口の中にじわりと広がった。だから多分おそらくライチ。

「どう?気分がほぐれるでしょ?」
「う、うん…。」

ユゥユゥが食べさせてくれたライチ
それを食べたら確かにいくらかリラックスしたような気分になった。
身体も、なんだかポカポカと温かい。もしかしてお酒が入ってる?

「それじゃあマイマイ!踊って汗も流したんだし!一緒に温泉行こー!」
「お、おー…。」

温泉…
そっか、温泉。
どうしよう、なんだか頭がボーっとする。
温泉…入るんだっけ?
ユゥユゥがそう言ってるんだし、行かなきゃ…。


?

「…」

気がつけば露天風呂に使っている僕。
あれ?どうやってここに来たんだっけ?
服だっていつ脱いだんだろう?
それに…

「なんか、変だ…。」

下半身が熱くてたまらない。
わかりやすく言うならば、勃起がおさまらない。
湯船の中、お腹に触れようとするくらいいきり立っている。
こんな姿、ユゥユゥには見せられない。
ともかくこの勃起が収まるまで温泉からは上
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