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9月になって、合宿中の練習に1日だけ顔を出した。
「先輩 慎二先輩はこないんですか?」と、舞野が一番に寄って、聞いてきた。
「うーん 連絡とってないけど、就活忙しいん違うかな でも、打ち上げには参加するって言ってたよ」
「そう 私 タイム縮まったから、見てほしかったのに」
葵は参加していたが、美波も来ていなかった。僕は、美咲と並んで、競っていたが、葵は、1年生の横について、メガホンで叫んでいた。宏美は、相変わらず、黙々とマイペースだけど、肩周りが大きくなっていた。
「葵 調子はどうだ?」
「うん 美咲がまだ、みんなに遠慮していてね 声かけが足んないだよ 宏美はすごいんだよ うちの合宿の前に体操部の合宿もこなしてきてるのよ 逞しくなったでしょう タイムも伸びているのよ 声掛けてあげてね あの子、夜も独りで走っているの」
「うん あとでな」と言いながら、男連中を励ましていた。ふたりとも、あんまり、元気がない。淡々と練習をこなしていたからだ。
「頑張っているみたいだな」ようやく、宏美がプールから上がってきたので、話し掛けた。
「ええ 自分で 1日のノルマ決めているんです」
「身体 壊すなよ トレーナー居ないんだから」
「大丈夫です 自分を追い込まないと、上に行けませんから 私、先輩に失恋したから、ふっきれたんです」
「失恋って 何にも、無かったと思うけど」
「ええ 私 勝手に思っていただけだから、気にしないでくださいね 先輩、打ち上げには、きっときてくださいね」
- - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - -
打ち上げには、慎二も美波も顔を出していた。
「慎二先輩 久しぶりです。 顔 見なかったから、淋しかったです」と言って、横に座ってた。
「おぉ 舞野 綺麗になったな」
「慎二 いつまでたっても、チヤライね そーいうの もう、セクハラって言うのかもよ」と、葵が嫌味ぽく言っていた。
「そうか 俺は、純粋に思ったこと言っただけなんだけどな やりにくいのぉ・・ 葵に言っても、ダメなのか」
「君は チャライし、バカなのか」と葵が返していたが
「美咲 今年も、学祭 店出すんか」と、慎二は話題をそらしてた
「やりたいです 先輩に手伝っていただけるんでしたら」
「俺は、いいよ 応援するよ 頑張れよ」
「今年も、やるのか 宏美、今年も串刺しやるか」と僕は、横で黙って座っている宏美にポツンと言った
「はい いいですよ 楽しいんです」と返してきた。
「別れないんですよね あの人と」と、ビールを継ぎながら、小さい声で言ってきた。
「えー いきなり、なんだよ 別れない、ずーと」と、僕は答えたが
「別れた
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