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Fate/WizarDragonknight
わしのために争わないで〜
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みたい」

 ハルトはそう言いながら、可奈美にスマホを渡す。受け取った液晶画面には、多田コウスケからのメッセージが表示されていた。

『今それ言うなよ! 俺今日大学あ 
 響行きます!』
「うわー、口調がいきなり変わってる」
「察するに、響ちゃんにスマホ盗られたんだろうね」
「つまり響ちゃんは来るんだね」

 ハルトにスマホを返し、可奈美はモカへ視線を投げた。
 年が近いのもあるのか、真司はモカに対してデレデレになっていた。そんな彼を見て、友奈が真司の腰を肘で小突いている。

「コホン……俺、城戸真司です。ジャーナリスト目指してます」

 真司がわざとらしい咳払いをして、改めて自己紹介をする。
 だが、最初の噛み噛みだった時の印象が強烈だったのか、モカが苦笑した。

「はい。よろしくね。真司さん」
「は、はい……!」
「真司、声上擦ってるぞ。……さてと」

 ハルトが立ち上がる。

「ちょっと飲み物でも買ってくるよ。流石にこの量、飲み物なしだと辛いだろうし」
「あ、だったら私も」
「大丈夫だよ。コネクトがあるから、買ったものすぐに可奈美ちゃんのところに置いておくよ。リクエストとか聞かなくていいよね?」

 ハルトの言葉に、可奈美はモカたちを見渡す。
 真司はまだモカに照れており、真司から離れた友奈は、チノの隣に座っている。

「うん、大丈夫だと思う」
「それじゃあ、またあとで」

 そういって、ハルトは芝生から去っていった。
 彼を見送ったのち、可奈美は友奈の隣に来る。

「あ! 可奈美ちゃん! 天気もいいし、今日は絶好のピクニック日和だね!」
「うん! こんな日は、みんなでピクニックに限るよ!」

 寒さなど感じないように、可奈美は友奈と頷きあった。そこに、

「それじゃあ、パン大食い大会はっじめるよ〜!」
「雰囲気が台無しだよ!」

 ココアが元気な声で籠を持ち上げている。可奈美が悲鳴を上げたところで、、「実は」とモカがスコーンを取り出した。

「あれ? モカさん、スコーンも作ってきたの?」
「ええ。実はね……」
「こんにちわーッ!」

 モカが何かを言おうとしたところに、元気な声が飛び込んできた。
 見れば、元気な笑顔の少女がこちらに向かって走ってきていた。
 活発な顔と、引き締まった体つき。女々しさなど感じさせない強い彼女こそ、さきほどスマホでハルトが連絡していた少女、立花響(たちばなひびき)

「立花響、到着しました!」

 元気な敬礼を見せる響。彼女は籠のパンを見ると、顔を輝かせた。

「うわあああ! すごいすごい! こんなに沢山!?」
「響ちゃん、久しぶり!」
「うん! あけおめあけおめ!」

 可奈美と響は互いに新
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