闇と闇の激突
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転しはじめたところで、マシンウィンガーのハンドルをフェイカーへ向けた。
「おや?」
だが、フェイカーはそれを素早く察知。腕を引き、キャスターの顔をぐいっと近づけた。
「悪いね。美しいお嬢さん。どうやら外野がうるさいようだ」
そう言ってフェイカーは右手でキャスターの顔を引っ叩き(驚いたことに、キャスターはそれで普通に怯んだ)フェイカーはウィザードへ黒い雷を放つ。
『フレイム シューティングストライク』
炎の弾丸と相殺される雷。
爆炎が晴れ、上空のフェイカーは挑発するように手を動かす。
「どうした? これ程度か? ウィザード君」
ウィザードは唇を噛みながら、バイクのアクセルを入れる。フェイカーの高度へ上昇し、座席に飛び乗った。
「どうかな? じゃあもう一発喰らってみるか!?」
ウィザードはもう一度シューティングストライクを準備する。
次は同じものでも威力を増加するため、こっそりと右手に別の指輪を用意した。
さらに、フェイカーの後ろには、黄色の雷をその手に宿すフェイカーの姿もあった。右手を大きく振り、雷光が三日月のような形を描く。
『ビッグ プリーズ』
「クレッセントセイバー」
巨大化した炎の魔弾と、三日月型の雷光。それぞれがフェイカーへ向かうが、フェイカーは全く焦る様子がない。
「無駄だよ」
フェイカーは焦ることなく、紙一重でそれを躱す。体を曲げることで回避したそれらは、それぞれウィザード、キャスターへ向かっていく。
だが、ウィザードもキャスターも、全く焦っていはいなかった。
『コネクト プリーズ』
「ハッ!」
ウィザードとキャスターの前に、それぞれを象徴する魔法陣が現れる。空間を捻じ曲げる魔法により、同士討ちを狙った攻撃は、再びフェイカーへ向けられた。
「目障りだ!」
フェイカーの両手から発せられた雷が、それぞれを打ち消す。
それにより、二つの魔法は、爆発とともにフェイカーの左右を煙で覆った。
「ウィザード!」
「ああ!」
『フレイム スラッシュストライク』
キャスターの合図に、ウィザードはソードガンの手のオブジェを開く。
読み込まれたルビーの指輪により、ウィザーソードガンの刀身に炎が宿った。
魔力が込められた刃を、フェイカーは身を反らして避ける。
だが、ウィザーソードガンは、そのままフェイカーの胸元を___丁度十字の形に結ばれたそこに一閃の傷を入れた。
「何っ!」
流石に痛みを感じたのか、フェイカーが鋭い声を上げる。
「今だ!」
ウィザードはそのまま、その傷口に手を突っ込む。
「貴様……っ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
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