闇と闇の激突
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再び魔法陣を浮かべ、その体に飛翔能力を与えた。
そのまま本を手元に携えて、キャスターはフェイカーを追いかける。
「おい、ちょっと待って!」
『コネクト プリーズ』
ウィザードを置いて飛んでいくキャスターとフェイカーを追いかけるため、ウィザードは急いでマシンウィンガーを魔法陣から取り出す。
跨りながら、ウィザードは叫んだ。
「ガルーダ! まだ近くにいる!?」
ウィザードの声に、レッドガルーダが現れる。
あまり遠くなくて助かったと思いながら、ウィザードは倒れているほむらを指しながら指示する。
「ガルーダ。ほむらちゃんを看ていてくれ」
ガルーダは吠えて承諾する。
ウィザードは頷いて、マシンウィンガーを走らせる。
周囲がバイクが通れる道ではない都合上、マシンウィンガーでビルの壁を走らせて上昇していく。
「おや?」
その声はフェイカー。まさかバイクで来ることなど想定していないであろう彼は、マシンウィンガーの車輪に驚き、肩に食らった。
「ぐっ……!」
フェイカーはバランスを崩し、転がり落ちていく。
高層ビルの屋上に落下したフェイカーに続いて、ウィザードも着地する。
「へえ……」
起き上がったフェイカーは、打撃を受けた箇所を掃う。
「やってくれるね……」
「少しくらいは、痛い目を見てもらえたかな?」
ウィザードはグリップを回しながら仮面の下でほくそ笑む。
フェイカーはクスリと笑い、飛びのく。
彼がいなくなったと同時に、その地点は漆黒の光線が撫でていく。
「……ッ!」
「おいおい。人が話している途中に割り込むなよ」
フェイカーは両手を腰に回しながら、同じく上空にいたままのキャスターへ吐き捨てる。
「ミストルティン」
銀色の閃光が、フェイカーを狙う。
だが、それに対してフェイカーは焦ることなく、両手を交差させる。交差した腕より波の形をした黒い波動が飛ばされ、キャスターの技と相殺された。
「チッ……」
フェイカーは舌打ちをしながら、その場を離れていく。
キャスターは右手に銀と黒の籠手のような武器を装備し、その後を追いかける。
黒と蒼の流星となった二人のサーヴァントは、上空でそのまま何度もぶつかり、周囲へ光線を何度も放つ。
「少しは近所迷惑ってものを考えてよ!」
『ディフェンド プリーズ』
そして、撃ち漏らされたフェイカーとキャスターの攻撃は、マシンウィンガーを駆るウィザードが防御の魔法で防ぐ。
二人とも光線技を多用するおかげで、マシンウィンガーが右へ左へ。
時にはエクステンドを使って、腕を延長してまで防壁を張らねばならなかった。
やがて二人が上空で取っ組み合い、回
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