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レーヴァティン
第二百十一話 全軍集結その十

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「そうしてくるな」
「ですから慎重にですね」
「戦っていかないとな、ならな」
 久志はさらに言った。
「空船は今回もこっちの方が多い」
「数もそうで」
「質もな」
「相手を圧倒しています」
「やっぱり空からもな」
「攻めていき」
「敵味方の状況も見るか」
 こう源三に述べた。
「ここは」
「そうしていくといいですね」
「余計にな」
「そうね、空を確かにすれば」 
 制空権を確保すればとだ、清音が言ってきた。
「戦はかなり有利に立てるわ」
「例え複雑な地形で地の利がなくてもな」
「上から全体を広く見られるのよ」
「だったらな」
「それだけでかなり有利よ」
「しかもな」 
 久志は自分から言った、既に頭の中に空船達の艦隊が頭にありそれをどう動かしていくかをリアルに考えていた。
「攻撃もな」
「出来るでしょ」
「空爆とかな」
「だから今回もまずはね」
「空を握るか」
「そうしていきましょう」
「それでかなり有利に立てるからな」
「是非ね」
 まさにというのだ。
「そうしていきましょう」
「そしてそのうえでだな」
「水路も利用するのよ」
 こちらもというのだ。
「そうしていきましょう」
「空と陸で勝つ」
「そういうことよ」
「今回もな、帝国軍の強さの理由としてな」
 それはどうしてかもだ、久志は言った。
「空船の多さと質のよさがあるからな」
「それが強さの理由の一つね」
「数に装備にな」
「技術と補給もあってよ」
「それでだからな」
 空船のこともあってというのだ。
「帝国軍は強いからな」
「その強さを使ってね」
「やっていくか」
「そうしましょう、あと今回は」
 清音はさらに言った。
「特にそれを使うのもいいわ」
「空船をか」
「敵の意表を衝いてね」
「じゃあちょっと考えるか」
 ここで久志はあらためて地図を観た、そして。
 敵が布陣すると思われる地点を見て言った。
「何か隠れるところがなくてな」
「攻撃はしやすいな」
 正が応えた。
「そうだな」
「ああ、それを考えて布陣するだろうがな」
「周りの水路も使ってな」
「しかしだな」
「随分とな」
 地図を観ればというのだ。
「攻撃しやすいな」
「そうした場所だな」
「爆撃もしやすいな」
 久志はこのことにも気付いた。
「じゃあな」
「空船でだな」
「最初に一撃浴びせるか」
「それもいいな」 
 清音の言う様にとだ、正も言った。
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