バステト様からの依頼!神罰代行!
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龍哉「テメェ!動物の命はそんなに軽いもんじゃねぇんだぞ!その猫みたいな小さい命も、猫より大きい人間みたいな命もたったひとつしかない!俺たち人外だってそうだ!お前は命の大切さを考えたことがあるか!食べる前に言う『いただきます』は『《《命》》を《《いただきます》》』の意味!お前は何の意味もなく食べてきたのか!?感謝もせず食べれればそれでいいと考えてきたのか!?」
男「命はいずれ尽きるんだよ。お前ら人外だってそうさ。寿命を迎えたり殺されたりすればおしまいなんだよ。そんな世の中で生きて何が悪い?」
男は悪びれることなく答えた。
彼の言葉を聞いた龍哉は怒りが爆発しそうになり、血液が沸騰しそうなほど全身が熱くなるのを感じた。
男「もういいだろ?そろそろあの猫いじめたいんだが」
紺子「よくねぇよ!私たちは神守先生に頼まれて来たから引き返すわけにはいかねぇんだよ!」
男「ったく、なーにが猫をいじめるなだよ。俺に罰する奴なんていないくせに。いっそ殺そうかなぁ?たかが1匹殺しても、ニュースやったとしたって誰も興味持たねぇし……な…………!?」
一海の顔を見た男は突然驚愕の表情を浮かべた。
男の言葉を聞いた一海の顔中に刻印のようなものが刻まれており、目が白く染まっているではないか。
他の3人も動きが止まった一海に不思議と彼女に目を向けると、男同様驚いた。
龍哉「お、おいカズミン!?一体どうした!?」
綾野「一海の妖力が数十倍に膨れ………いえ、数百………………数千!?まだ上がっています!」
紺子「カズミン!何があって…」
一海?「黙れ。今『妾』は機嫌が悪い………………!」
声は一海そのものだったが、まるで別人と話しているような雰囲気で全員鳥肌が立った。
この時、紺子は一海が数日前に言っていた言葉を思い出した。なぜ一海は怒る自分を嫌うのか。
紺子『なあカズミン。何でそんなに怒る自分が嫌なんだ?』
一海『僕たち藤井一族は代々『玉藻前』の血筋を持っているんだ。僕もその血を強く引いてるけど、はっきり言って、その力を使うのが怖いんだ……………自分が自分じゃなくなるんじゃないかって。だから制御するために1本の尻尾は白く染まってるんだ。でも、僕がキレたらその1本が8本と同じ色に戻ってしまい、最悪自分を見失っちゃう………だから、もしそうなったら………………もしも相手を殺そうとしていたら、僕を………………『玉藻前』を止めて。出雲姐ちゃん』
紺子「まずい………!」
綾野「マスター、何がまずいのですか?」
紺子は急いで一海の状態を説明しようとするが、一海はすでに行動していた。
男を見る一海の目は
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