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異生神妖魔学園
バステト様からの依頼!神罰代行!
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るどころか、あれアルビノだったよね」

紺子「うん。拾われてからずっとうちで暮らしてたけど、私とカズミン妖狐だろ?私たちの妖力のせいで妖怪になっちゃったんだ。しかも化け猫の段階を飛ばして猫又にな」

綾野「猫は10年経つと化け猫、さらに5年経つと猫又になると聞きますが、その猫又はどこに?」

紺子「アルビノ患者は寿命が短いっていうじゃん。猫は死期が近くなると姿を消す。あいつにはどっちも当てはまるもんでな………私たちに黙って勝手にいなくなりやがって………あいつの最期見守りたかったのに………何で?どうして?」


気づけば紺子は涙を流していた。


一海(あの猫、僕みたいに1人ぼっちだったって出雲姐ちゃん言ってたっけ。僕も1人なんて嫌だった。いずれあの人たちの後を追って死ぬつもりでいたし………もし出雲姐ちゃんと出会ってなかったら今の僕はここにいなかった。僕はこんなところで出雲姐ちゃんと別れるわけにはいかないんだ)

龍哉「カズミンまでどうしたんだ?」

一海「いや…別に」


そんな中、綾野があることに気づく。


綾野「神守先生が言っていた猫をいじめる人間のデータを確認」

紺・一・龍「「「!?」」」

綾野「性別は男。さらに推測すれば、目の前に猫。このまま放っておけばあの猫の命が危ないでしょう」


この時、紺子はすでに泣くのをやめていた。


紺子「そ、それで場所は?」

綾野「神守先生の家の後ろ……路地裏です。私についてきてください」

龍哉「わかりました!よし、お前ら!すぐ急ぐぞ!二度と猫をいじめないようにさせるためにも!猫を助けるためにも!」

一海「はい!」

紺子「天国で見ててくれ、モーちゃん!私たちの勇姿、お前にも教えてやるからな!」


猫を助け、猫をいじめる男に罰を与えるためにも全力で走る。特に紺子は帰ったら自分が飼っていた猫が写っている写真に自分はよくやったと伝えるつもりでいた。










ところ変わって路地裏。神守が言っていたあの『猫をいじめる男』がいた。
目の前には傷ついた猫。その猫は体を丸めて怯えているが、男を引っ掻こうと今にも飛びつきそうな姿勢にも見える。
ちょうどその時、紺子たちが駆けつけてきたことに気づき、その方向へ顔を向ける。


男「誰だお前ら?興冷めな……」

紺子「興冷めもチョウザメもあるか!神守先生が言ってた猫をいじめる奴ってのはお前か!?」

男「………お?てことはお前ら、あの自称神の猫女の仲間か。あいつに代わって注意しに来るなんて、あいつすっかり気が抜けちまったみてぇだな。生意気なガキ共だが、その勇気は褒めてやるよ」


龍哉は怒りに震え、男の前に出ると、胸ぐらをつかむ。

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