暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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を感じながら・・・

『アイリ』

『なに?』

『今日までずっと、ありがとう・・・』

『っ!!・・・うん、うんっ!』

『魔力を振り絞れぇぇぇぇぇーーーーーーー!!』

『ヤヴォォォォーーール!!』

間髪入れずに放ち続けた神器や魔術で、ガーデンベルグも“ユルソーン”もそろそろ限界だろう。さらに複製“グングニル”を2本追加し、攻撃頻度を上げた。すべての神器を失っても構わない。このコード・オーディンで、“ユルソーン”を確実に砕く。

「まだだ!」

――真技――

「呪神・断界閃!」

“ユルソーン”の剣身から伸びる1本の長大な魔力刃が無数に枝分かれし、全方位に向けて斬撃を伸ばした。ガーデンベルグの真技はどれも“ユルソーン”頼りのもの(ユルソーンを与える前は、ちゃんと自前の魔力を用いた真技があったが)で、“ユルソーン”が無ければ発動できない。

「戻れ!」

オリジナルを左手に取り、複製6本を盾とするように俺の前面に配置し、“ユルソーン”から放たれた無数の刃を防御した。しかし神造兵装1位とはいえ所詮は複製品。一撃受けるたびにバキン!と砕かれる音が聞こえ、“ユルソーン”による直接斬撃で複製6本が一気に斬り捨てられた。

「グングニル!」「ユルソーン!」

膨大な魔力を消費して神造兵装としての神秘を引き出す俺に対し、ガーデンベルグは“ユルソーン”を通常形態に戻した。俺の全てを消費して本来の力を引き出されている“グングニル”と、本来の力を再封印された“ユルソーン”の打ち合う。

「さぁ、ガーデンベルグ。そろそろ終幕だ。覚悟はいいな?」

「ああ。・・・いつでもいいぜ!」

一歩も引かずに俺は“グングニル”を回転させてあの子の体に傷をつけ、あの子の振るう“ユルソーン”を終始防御に徹しさせる。

「父さん、本当に近接戦スキルが強くなったよな。昔なら最初の数手で俺が勝ってた!」

――高き者にして強き者(バリエンテ・ディオス)――

何を思ったのがガーデンベルグは“ユルソーン”を空に向かって放り投げるという手段をとった。何をするのかと思えば“グングニル”の穂先を右手で鷲掴んできた。ほんの一瞬だが抵抗を受けたことから神器化しているのだろう。すぐに神器化は解除されたようだが、その一瞬の抵抗がまずかった。

――浄火・斬烈爪――

火炎の爪を纏う左手で“グングニル”を持つ俺の左手首を鷲掴み、そして爆破してきた。手首周辺が吹っ飛んだことで“グングニル”がガーデンベルグの手に移ったんだが、あの子は振るうことなくポイッと放り捨てた。

「でえい!」

「ぐっ・・・!」

俺の腹に打ち込まれるガーデンベルグの右脚による踏み蹴り。だが、ただでは蹴り飛ばされんぞ。蹴り飛ばされる前に
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