暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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に吹っ飛ばした。あの子はすぐに自分の腹を貫く“ホヴズ”の処理を行おうと“ユルソーン”の柄から手を離し、両手で剣身を掴んで抜こうとした。

「ミョルニル!」

抜かれるよりも早く、放電する“ミョルニル”を“ホヴズ”へと投擲する。ガーデンベルグは右手で“ユルソーン”の柄を再び手に取り、振りかぶって勢いをつけてからブーメランのように回転させて投擲。レプリカであり、なおかつ“ユルソーン”より1つ格が落ちる“ミョルニル”は、壊されはせずとも“ユルソーン”に迎撃されて大きく弾き返された。

「まだだ!」

弾き返された“ミョルニル”を掴み取り、もう一度投擲するためにガーデンベルグに視界を戻してみれば、“ホヴズ”がすぐそこにまで迫って来ていた。今から具現化を解除しても遅いと判断。“ミョルニル”を咄嗟に構えて盾とすることで、“ホヴズ”が俺を貫くという最悪なことにはならなかった。が、“ミョルニル”は砕け、“ホヴズ”も半ばから折れた。

「っく・・・!」

――最速神駆(ヘルモーズ)――

しかし砕けた剣先の欠片や、無事な本体部分はなおも突き進んできたことで、“ホヴズ”の具現化解除を行いつつ両腕を十字に構えて顔面を護るために右腕で顔面を覆った。いくつもの破片は霧散したが、折れた剣先が折れの右腕を貫き、直後に霧散した。

「皇魔・斬烈爪!」

腕1本の貫通くらいならすぐに再生できる。そう考えていたところに高速移動で接近してきていたガーデンベルグが繰り出したのは、素手に爪状の魔力を付加しての攻撃。狙われたのは左腕で、イドゥンによる吸収も間に合わず、掴まれると同時に引き千切られてしまった。

『マイスター! こっの! 調子に乗んなよガーデンベルグ!』

両腕の再生を瞬時に終わらせてくれたアイリに感謝の念を送りながら「ステア、セシリス!」の名を叫ぶ。

――よっしゃー! 派手に爆殺☆――

――焦熱地獄、どこまで耐えられる?――

――炎帝形態顕現(カパスィダーヂ・フォルタレスィメント)――

――波炎転流陣(ボルティセ・パヴォール)――

――火装甲冑(サラマンダー)――

強大な熱エネルギーを纏って身体・術式強化という、補助術式でありながら攻防一体でもある自己強化術式と、術者の周囲へと拡がる炎の渦を発生させた。ガーデンベルグも炎の渦に呑まれたが、対炎熱魔力で全身を覆うことでダメージは入っていない。

「レーヴァテイン、シンマラ!」

セシリスの神器である神造兵装5位の“煉星剣レーヴァテイン”、同じく6位のステアの神器である“劫火顕槍シンマラ”を両手に携え・・・

――原初煉界の炎王絶技(サクラメント・ヂ・ムスッペル)――

炎や炎熱系魔力を吸収し、自身や武装を強化する補助術式を発動。敵味方
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