暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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リから『マイスター! 魔力の減りがすごいことに・・・! 魔力結晶、残り22個!』という、焦り一色の知らせが入る。200個ほどあった魔力結晶もたったそれだけになってしまったわけか。本当にあっという間だった。

「迷うな! 来い! ガーデンベルグ!」

「・・・おう!」

――天空翔駆(グリンブルスティ)――

“ユルソーン”の柄を両手で握りしめ、俺の剣翼アンピエルと同デザインをした剣翼8枚を背中に展開したガーデンベルグの目には、先ほどまであった迷いは無くなっていた。俺とガーデンベルグは同時に宙を蹴り、一気に距離を詰める。だらりと下げた左手に持つ“グングニル”の柄をギュッと強く握りしめ、ガーデンベルグは“ユルソーン”を持つ右手を水平に伸ばして振りかぶり、共に攻撃範囲に入った瞬間・・・。

「「おおおおおおおおおおおおおお!!」」

俺は振り上げ、ガーデンベルグは上半身を左に捻るようにして水平に振り払った。そして激しい火花を散らして激突した。神造兵装の頂点である“グングニル”と、魔造兵装2位の “ユルソーン”のレプリカの打ち合いは初めてだが・・・。

(グングニルでも一撃では砕けないのか・・・)

いや焦る必要はない。大丈夫、“グングニル”の真価を発揮すれば破壊できるはずだ。それに今は、“ユルソーン”よりガーデンベルグの体に未開放状態の“グングニル”でもダメージが入るかどうかが重要だ。連続で振るわれる“ユルソーン”の斬撃を、“グングニル”を回転させて2つある穂で弾き返し続ける。

(ここだ!)

激しい火花が散る中で見えた力の入れ方が甘い袈裟斬りの一撃を見極め、“ユルソーン”を強めに弾いてガーデンベルグの右わき腹をがら空きにしてやる。柄の左右に穂がある“グングニル”は切り返しという工程が省け、他の武器に比べて手数が多くなるため、相手の切り返しより早く次の一撃を撃ち込められる。そのメリットを活かしてカウンターを狙う。

「父さん、忘れている!」

ガーデンベルグの空いている左手が俺に向かってくる。カトラスのスキルによる身体神器化で、触れた個所から神秘を流し込んで攻撃するというものらしいが、「グングニルを超える神秘になるわけがない!」と、腰を支点にして“グングニル”をぐるりと回し、あの子の左肘を狙って振るった。

「っ・・・!」

『入った!』

“グングニル”の1mという穂が、一切の抵抗を受けずにガーデンベルグの左上腕から先を斬り飛ばした。スキル如きが神造兵装1位の神秘を超えるなどあるわけがない。という希望だったが、正解で何よりだ。

「今の攻撃で神器化が解けた・・・!? 父さん!」

「我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想!」

『ちょっ、マイスター!?』

「シエル!」

――最後
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