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授業が始まって、初めてクラブの練習に入ったら、新入部員が女の子3人になっていた。美咲が後輩を連れてきたらしい。殆ど未経験だが、シェイプアップのつもりらしい。
慎二は、あの二人を中心に指導している。特に舞野には厳しく、何回も飛び込みさせていた。舞野も最初は、笑っていたが、段々と笑顔が消えて、泣きそうになっていた。
「慎二、もう いいんじゃないの 泣いてるよ 見てて、可哀そうだよ」と、葵が止めに入った。
「もう少しで 身体で覚えなきゃあかんね まだ、やれるよな 舞野」
「大丈夫です やれます」と、舞野も応えていた。
練習が終わった後、葵が、僕に
「この頃、絢がよく話掛けてきてくれるんよ 講義の前なんかいつも あの子、けっこう話すのね わからなかった。詩織なんか、お昼も一緒でね 楽しいわ」
「そうか あいつら、にぎやかだから うっとおしくないか」
「そんなことないよ すごく、楽しい私 高校の時も、そういうのって無かったから」
慎二の部屋で飲んでいた。
「絢に頼んで、正解だったみたいだよ」
「うん 絢ちゃんは、不思議な魅力あるからな 性格も良いし 葵に合っているよ」
「成人式の時は、ひやひやしたけどな」
「俺は、心配してなかったけどな」
「うそつけ ずーと 二人を見ていたくせに」
「まぁ 絢ちゃんに、助けられてるってわけだ 俺も、あいつが、明るいと安心できるからな」
「僕も、気が楽になる」
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