ファーストフード恋愛疑惑!?
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らくして紙袋を持った紺子と一海が出てきた。持ちきれないものは腕と尻尾に引っ提げていた。
紺子「いや〜、買った買った!今日が半額セールだったなんてびっくりだよ!」
一海「出雲姐ちゃんより僕の方が一番荷物持ってない!?」
紺子「そりゃお前、尻尾9本あるし。荷物持ちとかとても便利じゃねぇか。文句言うなよ」
一海「文句も何もさ、自転車どうすんの?両手塞がってるから乗れないじゃん」
紺子「…………あ」
一海「バカだーっ!!これじゃ帰れないじゃん!!マジでどうすんの!?」
紺子「私としたことが全っっ然考えてなかったよぉ……」
一海「誰か手伝ってくれる人いたらいいけど………いるわけないか………」
手伝ってくれる人とはこの街に遊びに来ているクラスメイトか先輩である。
しかしここに来ている者などいるのか?辺りを見回していると。
???「やあ。紺子とカズミンも来てたんだね」
紺・一「「牙狼(君)!」」
見覚えのある銀髪の少年がロードバイクを押しながら近づいてきた。3年の牙狼だった。
紺子「びっくりしたぁ…こんなところで会うなんて…」
牙狼「僕もここにたまたま遊びに来たんだけど…君たちもここにいるなんて僕もびっくりしたよ」
一海「そりゃ僕たちも休日満喫したいよ。出雲姐ちゃんなんかテンション高くてさぁ……」
牙狼「……あ〜、だからこんなに服買ったんだね」
紺子「持ちきれないから尻尾とかに引っ提げてるんだけど、おかげで自転車に乗れなくなっちまった……」
一海「半額セールだからって調子乗ってたんだよね」
牙狼「うーん………強いて言えば紺子の方が悪いかな」
紺子「はぁぁ!?おいテメェ!カズミンの味方する気かよ!?」
荷物を持ったまま牙狼につかみかかろうとするが、文字通り腕に荷物を引っ提げたままなので思うように腕が上がらなかった。
圧力がかかり、ちぎれそうなほどの痛みが走る。紺子は痛みを紛らそうとしゃがむ。
紺子「イテェ……腕も尻尾もマジでイテェ……」
一海「ほら、それだもん。牙狼君の言う通り出雲姐ちゃんが悪いよ。半額セールだったからってさぁ…」
紺子「うるせーよ…ホントこれマジで重いし痛いし………」
牙狼(なんかかわいそうに見えてきたな………)
しゃがんだ紺子に牙狼が近づく。
牙狼「重いんでしょ?そんなに無理しちゃって、骨折れたらどうするの?」
紺子「牙狼……」
牙狼「君もカズミンもずっと持ってたら怪我するかもしれないし、こういうのは僕も協力して持った方がいいと思うんだ」
一海「え……」
牙狼「ほら、無理しないで。僕も持ってあげるから」
紺子「でも…私たちの荷
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