音楽も先生もバカにするのは控えるべし
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がるように逃げ、ティンダロスの猟犬はおぞましい鳴き声をあげながら彼を追っていった。
それを見ていた無亞はいたずらそうに笑っている。
無亞「ヘッ、どこまで逃げれるか見ものだぜ。これで静かに授業受けれるな」
彩「…………」
ココ「あ……あ……ああああぁあぁあぁぁぁああああ!!」
無亞「どうした、ココ」
ティンダロスの猟犬を見て大声をあげるココ。周りが次々と心配をよそう声をかける。
しかしココの口から飛び出したのは。
ココ「今の犬みたいなの……すっごくかっこよかったですぅ!!」
ココと無亞と南原以外全員『はあぁ!?』
彼女には恐怖という文字がなく、逆に目を輝かせていた。さらに自分もあんな使い魔が従えたいと言い出したものだから、もう止まらない。
だがあの怪物を見た麻由美と埋は別の意味で止まらない。恐怖で体の震えが止まらないのだ。
麻由美「無亞君が出したあのティンダロスの猟犬って奴……来転君が襲われたの見てかなり寒気が………」
埋「私もクトゥルフなんてちょっと小耳に挟んだぐらいですから………」
無亞「ん?お前らクトゥルフの怪物初めて見たのか。安心しろ、南原先生もクトゥルフ神話に出てくる神だから」
南原「うふふ、その通りですよ無亞君!私は古代より音楽を愛し、音楽に愛された外なる神『トルネンブラ』。さっき『嘘やろ?』とか言った藤一君にジャーマンスープレックスをかけたのは私をバカにしただけではないのですよ。私がクトゥルフ神話の外なる神であることを知らないことも理由に入るのですよ!オーッホッホッホッホッ!!」
高笑いする南原。だがトルネンブラを知らない者は藤一以外にも誰かいるはずである。
一海「………上機嫌のところすいません。僕も知らなかったんですが」
南原「あーら、一海さん?知らないとはどういうことか説明してほしいのですよ」
無亞(あ、これ終わったな)
霜(ていうか私も知らなかったんだけど…)
一海に当たりそうなほどギリギリ顔を近づける南原。少し恐怖するも、一海は答える。
一海「実は僕、クトゥルフ神話の神や怪物はいくつか知ってるんですが……南原先生のような外なる神はいくら僕でも聞いたことがありませんでした……」
そんな中、音楽室に来転を口にくわえたティンダロスの猟犬が戻ってきた。相当抵抗したのだろうか、来転の息づかいが荒い。
来転「くそぉ………いくら殺せって言っても全然殺してくれなかった………」ゼェゼェ
無亞「黙らせるためにやったからな。どうだ、『くっ殺せ』って言いたくなくなったか?」
来転「まだ言いてぇよ………そもそもこいつ犬じゃないだろ?逆に殺さなかったのが不思議でしょ
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