昼食最高!お残し厳禁!
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「白銀先輩。お疲れ様です。実は赤井先輩のいつもの悪い癖が出まして……」
牙狼「あー…実はそうなんだ。あいつ、何か舐めることによってとてつもない快楽を感じてるんだよね。僕も最近またうなじ舐められたし」
龍哉「奇遇っすね。俺もさっきうなじやられましたよ」
牙狼「『変態』と書いて『フェチズム』って読むからね。それにあいつ、誰に対しても舐めた態度とるし、先生に対しても『○○っち』って呼ぶし。全くとんだ問題児だよ」
龍哉「でも化学薬品のあれは笑いましたよね」
牙狼「うん。でもいつものことさ。最初あれには僕も笑ったけど、最近はねぇ………」
紺子が泣き出してから数分後、彼女はやっと泣き止み、早速食券をカウンターまで持っていった。これから使用するトレイの上には箸と水が入ったコップがある。
目の前には数年の生徒が並び、その中には一海もいた。
紺子「うはぁ…結構多いなぁ…」
一海「……あっ、出雲姐ちゃんだ」
???「はーい、次の方ー!」
???「あらっ、あんた前に紺子ちゃんが言ってた妹じゃないの!」
食堂で料理を作っているのは割烹着を着た女性とふくよかな体型のオバハンの2人だった。
???「あなたが昨日入学してきた新入生ね。おばちゃんは及川夏芽だよ」
???「アタイのことはジャック・ザ・母ちゃんと呼びな!」
一海「よ、妖狐の藤井一海ですっ!カズミンと呼んでくださいっ!」
紺子「出雲姐ちゃんここにいるぞー!」
一海「うわっ、ちょっと…声でかいよ!いつの間にか並んでたなんて最悪だ〜…!」
夏芽「はい、おばちゃんお手製いなり寿司だよ!」
ジャック「お残しは許しまへんで!残したらどうなるかわかってるかい?」
一海「わかりません!し、失礼します!」
一海は顔を真っ赤にしながらいなり寿司が乗ったトレイを持って慌ててカウンターから離れると、次に待っていた生徒がカウンターの前に出る。料理ができるには少し時間がかかるようなので生徒たちはトレイと食券をカウンターに置いたあと、離れた。
ようやく紺子の番になり、カウンターの前に出た。
紺子「夏芽さん、ジャックおばちゃん、久しぶり!」
ジャック「あらま!カズミンのお姉ちゃんじゃないか!久しぶりだね〜!さっきあんたの妹顔真っ赤っかだったよ〜!」
紺子「う、うん…(妹っちゅーかただ居候してるだけなんだけどな…あいつの両親もう死んでるし)」
夏芽「昨日は散々だったでしょ。入学式に遅刻しちゃって大声出して……おばちゃんにも聞こえてたよ〜」
紺子「はあぁ!?ウッソでしょ…!」
ジャック「当たり前だろ?まさか教室間違えたとか言うんじゃないだろうね?」
紺子「…………
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