ラッキーカラー レッド
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「迷惑を掛けすぎる所為で王位継承権を失ったのなら兎も角、現在進行形で王族である以上ある一定の敬意をはらわねばならない。相手が『身分なんか気にしなくても良い』と言ってても、臣下として一定の敬意は維持しなければならない」
た、確かに……
「この国は現国王のお陰で基本的に不敬罪がユルい。だからこそ、王族に対して身分の低い者から指摘して……今回だったら『ミニスカを穿かない様に』とか『中にスパッツを穿く様に』等、指摘して見えてしまった事故を今後防ぐ努力をするべきなんだ。直接言えないのであれば上司に頼む等の方法だってあるだろう」
周り巡って何でも言える宰相閣下の下へくるだろうな。
「本当に勘違いしないで貰いたいのだが、男として……勿論状況が違えば女もだが、エロい気持ちを捨てろなんて言って無い。俺も見れるパンチラは指摘しないで見てる。昨日のユニさんは白だったし、基本的に白が多い」
「こ、このエロガキ……」
私は思わずスカートの裾を押さえて、この宰相を睨んだ。
更に腹立つのは、ピピン大臣・レクルト総参謀長・一般兵の視線が私の下半身に集まる事だ……男って奴は!
「まぁ兎も角……そういう訳で今後の為に、皆には注意喚起をしておいて欲しい。注意喚起なんだから怒ったりはしないでくれよ……パンチラは見ちゃうモノなんだ。見る側に罪は無い!」
そうだがムカつく。
「それとレクルト。今回の件を以て、あの場所はレスビアンじゃ無い女性兵士限定の持ち場に変えてくれ。問題が浮き彫りになった以上、上層部の方からも対策を施さないとならないからな」
「了解しました。早急に対応します」
・
・
・
その後、二三対応案を話し合い軍人連中は持ち場へと帰って行った……疲れ切った表情で。
宰相閣下も言葉通り怒ってる訳では無くて、何時も通り嫌味な言い回しはあるモノの、終始穏やかに会話は進んでた。
「……昼休みも終わったな。執務室に戻ってきてるだろう」
「え! まさか確認しに行くんですか?」
時計に目をやり、一枚の書類を持って立ち上がる宰相閣下。
「当たり前だろ。一方的な目撃証言だけで、軍の人事を動かす訳にはいかない(ニヤリ)」
「言ってる事は尤もですけど、やろうとしてる事は最低ですね。流石皆の尊敬を集める宰相閣下ですわ」
「はははははっ……もっと褒めて良いぞ!」
「はい。地獄へ落ちろ……ですわ」
ユニSIDE END
(グランバニア城:外務大臣執務室)
ティミーSIDE
昼休みも終わり執務室へ戻り午後の仕事をしてると、我が国が誇る極悪宰相閣下がやって来た。
あまり良い予感はしないが、一応和やかに対応しよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ