ラッキーカラー レッド
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「おはようございます、リュリュさん! きょ、今日もお綺麗ですね!」
「ありがとう」
「はっ! 御政務頑張ってください!」
お解り頂けただろうか?
まぁリュリュさんの着地点に近い俺じゃなきゃ解らなかっただろうが……
ルーラという魔法は、発動中は重力も風の影響も無いのだが、着地の瞬間に効果が途切れ風圧を受ける様なのだ。
つまりだ……
何時もミニスカートを履いているリュリュさんは、ルーラで着地の瞬間にフワッとスカートが舞い上がるのだ。遠くからでは解らない……近くでだからこそ目の当たりに出来る瞬間なのだ!
今日もしっかりとスカートの中を確認でき、一日のやる気が漲ってくる。
そんな思いで場内へ向かうリュリュさんを見送っていると、城から会いたくない人物がこちらへ歩いてきた。
「げっ、ウルポン……今日は朝から最悪だわ〜」
「おはようございます、リュリュさん。斬新な朝の挨拶ですね。流石……王家の血を引く方は違う(笑)」
この男は嫌味を言わないでは生きていけないのだろうか?
リュリュさんもこれ以上の口論は無駄と解っているのだろうか、「オハヨウ」と棒読みで応えて場内へと入っていった。
件の嫌味宰相閣下は、そんなリュリュさんを見送るや、俺の方へと近付いてくる。
「よっ、おはよう」
「はっ、おはようございます宰相閣下!」
何だよ……誰もアンタに敬意を払わないから、俺の様な下っ端のところに来て地位の自慢か?
「大変だな、こんな侵入者なんか来そうに無い場所の警備なんて……」
「いえ、とんでもございません! グランバニアを……引いては王家の方々をお守りする為、如何なる場所の警備にも全力を尽くす所存であります宰相閣下!」
早く自分の職場に帰れ。
「そうか……真面目だねぇ。まぁここはリュリュさんが毎朝来る場所だから、男としては張り切っちゃうよねぇ」
「い、いえ……そ、その……」
何て答えれば良いんだよ!?
「ところで話は変わるけど、今日……何色だった?」
「は……はぁ? あ、あの……」
こいつ……何言ってんだ?
「色だよ色! 俺にも教えてくれても良いだろ」
「い、色と言われましても……」
知ってるのか? この場所がリュリュさんのパンチラスポットだって事を!?
「別に隠す事はないだろ」
「はっ……その……あ、赤でありました」
言うしか無い……
言わなければ『情報を渡さない者』として、この場所の警備を他の口の軽い者に自らの権力で挿げ替えるかもしれない。
向こうから聞いてきたんだ……俺だけをスケベな変態野郎にはしないだろう。
「赤!? へー今日は赤なんだ……因みに俺はピンクだった」
「はぁ……そうですか……」
お前のパンツの色なんか知りたくねーよ!
「お
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