ターン40 幕開け、あるいは幕引き
[20/24]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の一撃は今度こそ鳥居を打ち据えた。
E・HERO ブレイヴ・ネオス 攻5200→3200→鳥居(直接攻撃)
鳥居 LP9400→6200
「『ぐっ……!ですが、まだまだです!』」
「あいにくだが若いの、こちらもまだまだなんでね。グロー・ネオスで攻撃、ライトニング・ストライク!」
次いで飛び出したのは、グロー・ネオスが投げつけた光の槍。もはや防御手段のない鳥居の腹に、それが深々と突き刺さって消滅する。
E・HERO グロー・ネオス 攻2500→鳥居(直接攻撃)
鳥居 LP6200→3700
「天威の龍拳聖!」
最後に放たれる、幻竜の力を宿した格闘家の一撃。骨どころか内臓までイカれたような衝撃が走り、宇宙空間を吹き飛ばされた鳥居の体が、あくまで映像によって上書きされただけで実際に消失したわけではないプラントの床にごろごろと転がった。
天威の龍拳聖 攻2600→鳥居(直接攻撃)
鳥居 LP3700→1100
「何かしてくるとは思ったが、クリボーダーとはね。だが君の手札はこれで残り2枚、そしてフィールドは空。エクストラデッキにもペンデュラムカードのないような状態で、そのデッキがどこまでやれるかな?メイン2に装備魔法、インスタント・ネオスペースをグロー・ネオスに装備。これにより、グロー・ネオスはエンドフェイズにエクストラデッキへと戻る効果を発動しなくともよくなった。最後に融合再生機構の効果でこのターン融合素材となったステイセイラ・ロマリンを手札に回収し、ターンエンドだよ」
七宝時の言葉は、あながち悲観的な観測でもない。一度崩されてもPゾーンとエクストラデッキに加わったペンデュラムモンスターさえ無事ならば立て直しの目があるのがペンデュラムの強みだが、今の彼にそれはすべて存在しない。
しかし、そこで笑うのがエンタメデュエリストだ。エンタメの心を取り戻した彼は、この状況にあってなお晴れやかに笑ってみせる。ほんの一瞬だけその笑顔が横に倒れる糸巻の若かりし頃と重なって見えた気がして、老人の胸がわずかにざわついた。
「『確かに今の私は絶体絶命、ですがまだ逆転勝利の目がないわけではございません。魔界劇団がお届けするものは不滅のエンタメ……まして今宵の演目の主題は、魔界劇団世界を救う。史上最大のスケールでお送りされるこの大義を果たすため、見事逆転の一手を手繰り寄せましたらご喝采。それではいよいよ参ります……ドロー!』」
もはやクリボーダーのようなカードはなく、もう1ターン老人に攻撃の機会が巡ってきたらそれを受けきることは不可能。正真正銘これが最後の、反撃可能なラストターン。
「『来ました、強欲で貪欲な壺を発動!私のデッキトップからカードを10枚除外し、さらなる可能性を導くカード2枚
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ